交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私

「じゃあバイバーイ」

みんなそれぞれ自分たちの家に入っていく。

私も家に帰るか...

「月葉」

突然嶺緒に話しかけられた。

「何?」

「いや、明日から別々なの覚えてるかなーって」

「あー忘れてた」

「ったくだろうと思った」

「すみません」

本当に忘れてた!!明日朝ドアを開けて『いない!!』ってなるところだった。というかなんで私と毎朝一緒に行くって知っていたんだろう?

今日は『一緒に行こう』って言ったから一緒に行ったけど、知らないはずだよね?言ったっけ?多分忘れてるだけかな?

「じゃあそうゆうことだから。明日から別行動で」

「分かった!じゃあまた明日学校でね」

「あぁ」

そう言って嶺緒が家の方に行った。

嶺緒が家に入るのを見ていようと思った。

「月葉お前家に入れ」

「え?なんで?」

「一応男としてお前が家に入るの見といてやる」

「あ....ありがとう」

嶺緒との距離わずか5mくらいなんだけどね。

「じゃあバイバイ」

「おやすみ」

家に入ってすぐに風呂に入った。

なんで嶺緒急にあんなことしたんだろう。昔、事故に遭う前もあんな感じだった。

そんなことを急にしだすなんて、本能で動いてるのかな?まーとりあえず明日から瑠奈と輝羅と行こっかな。後で連絡しておこ!!
< 70 / 101 >

この作品をシェア

pagetop