交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私
第4章

半年後...

私たちは、必要事項以外学校では話すことがなくなっていた。

もちろん家が隣だし、家族ぐるみで仲が良いから遊んだりはする。

だけど、全然話さなくなった。元々話しすぎたから、年相応の男女の中にはなったと思う。

でも、そんな関係に慣れてしまったので悲しさを感じる。


「月葉?最近元気ないけど大丈夫?」

学校のトイレで輝羅と瑠奈といつも通り話してる時に聞かれた。

「最近ちょっと体調が悪くてね.....」

「大丈夫?」

「大丈夫.....」

──キーンコーンカーンコーン

「チャイムなった。苦しかったら病院行きなよ?」

「ありがとう.....」

三人で教室に戻るためにトイレを出た。廊下を歩きながらいつも通り話してた。


──ズキッ!!


「うぅ....」

急に心臓が...

「月葉!?」

「む.....胸が.....」


──バタンッ!!


私はそのまま廊下に倒れてしまった。

どんどん記憶が薄れていく中で輝羅が先生を呼びに行って瑠奈が隣で心配していること、救急車で運ばれたこと...

それだけは分かった...

でも...救急隊員が来た時に私は意識を失った...
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