交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私

「車に乗るけど、どうゆう感じがいい?」


「バラバラでいいんじゃない?」


「そうだね、じゃあ自由になってって」


みんながどんどん車に乗っていく。


結果、結城家の車にはおばさんと澪緒、音葉と湊斗が乗って、崎谷家にはお母さんお兄ちゃん私と嶺緒が乗った。


「よし!しゅぱーつ」


隣の車で澪緒が叫んでる。


今日は回転寿司に行くらしい。


「なぁー嶺緒。学校どうだった?」


「あー学校楽しかったよ。みんな普通に接してくれたし」


「そっか、まーこれから頑張れよ」


後ろの席でお兄ちゃんと嶺緒が話してる。


お兄ちゃんと嶺緒は前よりも仲良くなった気がする。


二人の会話をしている様子を見ていると歳が近いのもあって、兄弟に見える。
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