交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私
店に着くと車になったメンツで、席に座った。
「久しぶりだなー」
「何から食べよう」
嶺緒とお兄ちゃんはどんどん寿司を取っていく。
「うっま!おい嶺緒食べてみろこれ!」
「うまっ!やば!」
なんか幸せそう。
と言うか、どんどん兄弟化してきてますよ、お二人さん。
めちゃくちゃ共有しながら食べている二人の前で私とお母さんは黙々と食べていた。
隣の机ではちびっ子達が騒ぎながら食べている。
おばさんも大変そう。
「ちょっと月葉、お母さんあっち行ってくるね。大変そうだから」
「わかった!」
お母さんが言ったとなるとこの机には私と、兄弟化してきている二人しかいない。