続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
第4章 王子様とお姫様の聖なる夜に
今日の安堂不動産企画第一営業部は、やけに騒がしい。
理由は分かってる。朝の朝礼で、麗夜が、全社員に、15時からの颯と人気モデル、木野英玲奈の対談の様子を、社員にだけ生配信するとメールが入っていたからだ。
女子の営業アシスタントだけでなく、営業マン達からも似たような会話が朝からずっと、あちこちから聴こえてくる。
「副社長と木野英玲奈って従兄妹だったんだー」
「マジ、木野英玲奈、可愛いよな、副社長が羨ましすぎ」
「二人並んだら、絶対お似合いだよね」
「しがない営業マンの俺らには、永遠に届かない世界だよなー」
私は、小さくため息をこぼしながら、お客様へのキッチンのプレゼンシートをカタログ片手に作成していく。
「美弥、大丈夫?」
追加のプレゼンシートの依頼書を片手に、千歳が、誰にも聞こえない声で声をかけてくれる。
「うん……対談さえ終われば、颯も、もう関わり持たないからって言ってくれてるし。この対談で、アウトレットモールへの話題作りと関心が高まる訳だし。颯だって仕事だから」
理由は分かってる。朝の朝礼で、麗夜が、全社員に、15時からの颯と人気モデル、木野英玲奈の対談の様子を、社員にだけ生配信するとメールが入っていたからだ。
女子の営業アシスタントだけでなく、営業マン達からも似たような会話が朝からずっと、あちこちから聴こえてくる。
「副社長と木野英玲奈って従兄妹だったんだー」
「マジ、木野英玲奈、可愛いよな、副社長が羨ましすぎ」
「二人並んだら、絶対お似合いだよね」
「しがない営業マンの俺らには、永遠に届かない世界だよなー」
私は、小さくため息をこぼしながら、お客様へのキッチンのプレゼンシートをカタログ片手に作成していく。
「美弥、大丈夫?」
追加のプレゼンシートの依頼書を片手に、千歳が、誰にも聞こえない声で声をかけてくれる。
「うん……対談さえ終われば、颯も、もう関わり持たないからって言ってくれてるし。この対談で、アウトレットモールへの話題作りと関心が高まる訳だし。颯だって仕事だから」