続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
『あ……すいません。北沢です。星川社長との打ち合わせ無事終わったんで、そのご報告と、美弥のこと……実花子から聞いたんで……』
俺は、深くため息を吐き出した。
俺の第一声を聞いた時点で、俺が、美弥と会えなかった事を千歳は、察したのだろう。
『美弥と……会えなかったんですね……美弥も今晩どこか泊まる筈なんで、都内のホテル、漫喫辺りを片っ端から連絡いれてみます。颯先輩は、美弥に連絡入れ続けてください』
「ごめんな……」
千歳は、自分の仕事と俺の仕事だけでも、正直言ってパンク寸前の筈だ。それなのに、俺の為に、更にない時間を割いてくれると言ってくれる。
「お前に、甘えてばっかだな……」
電話口から、ふっと声が漏れた。
『颯先輩らしくないですね。美弥、颯先輩が探して迎えに来てくれるの、本当は待ってますよ。事情があって、あえて離れただけで、美弥の本当の気持ち、颯先輩も分かってんでしょ』
「でもさ、理由が分かんねぇんだよ……」
『情けない声出す颯先輩なんか、僕の憧れてる先輩じゃないです。美弥が離れた理由が分かんないから、探すんでしょ。理由は会って美弥に聞けば、必ず解決しますから。それに、僕は、颯先輩が、美弥一人守れないような男だと思ってませんからね。じゃあ、何かあったら連絡します』
話中音が聞こえてきて、俺は、暫く動けなかった。俺は髪をくしゃっと握った。
「何だよそれ……憧れてるとか、今言うの反則だろっ」
本当に千歳は、俺のやる気を奮い立たせる天才だ。
俺は、深くため息を吐き出した。
俺の第一声を聞いた時点で、俺が、美弥と会えなかった事を千歳は、察したのだろう。
『美弥と……会えなかったんですね……美弥も今晩どこか泊まる筈なんで、都内のホテル、漫喫辺りを片っ端から連絡いれてみます。颯先輩は、美弥に連絡入れ続けてください』
「ごめんな……」
千歳は、自分の仕事と俺の仕事だけでも、正直言ってパンク寸前の筈だ。それなのに、俺の為に、更にない時間を割いてくれると言ってくれる。
「お前に、甘えてばっかだな……」
電話口から、ふっと声が漏れた。
『颯先輩らしくないですね。美弥、颯先輩が探して迎えに来てくれるの、本当は待ってますよ。事情があって、あえて離れただけで、美弥の本当の気持ち、颯先輩も分かってんでしょ』
「でもさ、理由が分かんねぇんだよ……」
『情けない声出す颯先輩なんか、僕の憧れてる先輩じゃないです。美弥が離れた理由が分かんないから、探すんでしょ。理由は会って美弥に聞けば、必ず解決しますから。それに、僕は、颯先輩が、美弥一人守れないような男だと思ってませんからね。じゃあ、何かあったら連絡します』
話中音が聞こえてきて、俺は、暫く動けなかった。俺は髪をくしゃっと握った。
「何だよそれ……憧れてるとか、今言うの反則だろっ」
本当に千歳は、俺のやる気を奮い立たせる天才だ。