続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
最終章 王子様とお姫様は永遠に
私は、最低限の荷物をいれた、ボストンバッグ片手に電車に揺られながら、懐かしい景色を眺めていた。
都内から電車で2時間程走ったところにある、幼い頃よく遊びにきた、祖母の家があった山の見える小さな町だ。
(これから、ずっと一緒だよ)
私は、そっとお腹を撫でる。
電車に乗る前に、私は、駅の近くの産婦人科で診察を受けてきた。本当に妊娠しているのか確認しておきたかったのもあるし、もしそうであるなら、お腹の赤ちゃんが元気に育っているのか心配だったから。
手元のエコー写真を取り出せば、小さな小さな命が、ちゃんと写っている。
病院では、エコー画面に赤ちゃんの心臓の鼓動がチカチカと点滅しているのを見て、思わず涙が溢れた。
(パパは居ないけど……ママが守ってあげるからね)
私は、何度もまだ膨らんでない、ペタンコのお腹を撫でる。
私と颯の小さな命が堪らなく愛おしくて、自然と笑みが溢れた。
目的地に着き改札を抜けると、私はあてもなく、ブラブラと歩く。
「まずは泊まるとこ探さないとね……」
本当は、両親との思い出のある、そして、颯と初めて出会った海の近くに住みたかったが、私は、その場所から更に離れた、昔あった祖母の家の近くに住むことを決めた。
此処なら、誰にも見つかることはないだろう。
また、一人で子育てをするなら、自然が、あって親しみのある町にしたかった。
都内から電車で2時間程走ったところにある、幼い頃よく遊びにきた、祖母の家があった山の見える小さな町だ。
(これから、ずっと一緒だよ)
私は、そっとお腹を撫でる。
電車に乗る前に、私は、駅の近くの産婦人科で診察を受けてきた。本当に妊娠しているのか確認しておきたかったのもあるし、もしそうであるなら、お腹の赤ちゃんが元気に育っているのか心配だったから。
手元のエコー写真を取り出せば、小さな小さな命が、ちゃんと写っている。
病院では、エコー画面に赤ちゃんの心臓の鼓動がチカチカと点滅しているのを見て、思わず涙が溢れた。
(パパは居ないけど……ママが守ってあげるからね)
私は、何度もまだ膨らんでない、ペタンコのお腹を撫でる。
私と颯の小さな命が堪らなく愛おしくて、自然と笑みが溢れた。
目的地に着き改札を抜けると、私はあてもなく、ブラブラと歩く。
「まずは泊まるとこ探さないとね……」
本当は、両親との思い出のある、そして、颯と初めて出会った海の近くに住みたかったが、私は、その場所から更に離れた、昔あった祖母の家の近くに住むことを決めた。
此処なら、誰にも見つかることはないだろう。
また、一人で子育てをするなら、自然が、あって親しみのある町にしたかった。