続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「なぁ、子供は、二人で育てるもんだろ」
窓の外を見れば、空から雪が、ふわふわと舞い降りてくる。
今日は、一段と寒い。
美弥は、今頃何処で何してるのだろうか?
俺が、居なくて寂しくて泣いてないだろうか?
俺は、デスクに置いてある卓上カレンダーを見つめた。
今日は、世間は、バレンタインデーだ。
「俺の誕生日に美弥くれるって言ったくせに……」
俺は、ペンギンのぬいぐるみの頭を小突いた。
「あ、ごめん」
力が強すぎたのか、ぬいぐるみが、コテンと倒れて、俺は、慌てて元に戻す。
「……颯、ちょっと……大丈夫?……ぬいぐるみに話しかけてて……ビックリするじゃない」
俺が、真剣に見つめていた、ペンギンのぬいぐるみから顔を上げると、怪訝な顔をした実花子が、弁当片手に俺を見下ろしていた。
「あれ、実花子、いつ入ってきた?」
「誕生日に……重症ね。ちゃんとノックもしたけど、颯、見るからに、うわの空だったから」
「あっそ」
「……なかなか見つからないわね。あの子、日頃は、鈍臭いくせに、かくれんぼだけは、上手ね」
嫌味っぽく話しながらも、実花子が、美弥を心から心配してるのを俺は知っている。
未だに実花子は、都内から範囲を広げて、時間を見つけては、千歳と一緒に、手当たり次第不動産会社に電話をして、美弥の行方を探ってくれている。
窓の外を見れば、空から雪が、ふわふわと舞い降りてくる。
今日は、一段と寒い。
美弥は、今頃何処で何してるのだろうか?
俺が、居なくて寂しくて泣いてないだろうか?
俺は、デスクに置いてある卓上カレンダーを見つめた。
今日は、世間は、バレンタインデーだ。
「俺の誕生日に美弥くれるって言ったくせに……」
俺は、ペンギンのぬいぐるみの頭を小突いた。
「あ、ごめん」
力が強すぎたのか、ぬいぐるみが、コテンと倒れて、俺は、慌てて元に戻す。
「……颯、ちょっと……大丈夫?……ぬいぐるみに話しかけてて……ビックリするじゃない」
俺が、真剣に見つめていた、ペンギンのぬいぐるみから顔を上げると、怪訝な顔をした実花子が、弁当片手に俺を見下ろしていた。
「あれ、実花子、いつ入ってきた?」
「誕生日に……重症ね。ちゃんとノックもしたけど、颯、見るからに、うわの空だったから」
「あっそ」
「……なかなか見つからないわね。あの子、日頃は、鈍臭いくせに、かくれんぼだけは、上手ね」
嫌味っぽく話しながらも、実花子が、美弥を心から心配してるのを俺は知っている。
未だに実花子は、都内から範囲を広げて、時間を見つけては、千歳と一緒に、手当たり次第不動産会社に電話をして、美弥の行方を探ってくれている。