続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「麻美に感謝だな。テレビ見てたら、足立京のライブやっててさ、美弥が映ったんだ」
「えっ!」
「えっ!じゃねぇだろ!で、とりあえずリムジン呼んで、こっちきて、駅前で美弥の写真見せたり、美弥が働いてそうなスーパーとかコンビニ調べたら、エイトイレブンがでてきたから、ほぼ間違いないと思って、行ったら、美弥見つけた」
颯は、優しく微笑むと、私の髪をくしゃくしゃと撫でる。
「ごめんな、遅くなって」
颯の掌の感覚と颯の匂いと声に、私は、堪えていた涙をころころと、そこら中に落としていく。
「ママになっても、泣き虫だな」
颯は、いつものように、私から涙が溢れる度に、指先で掬ってくれる。
「今日、バレンタインだし、俺、誕生日だけど、チョコもプレゼントもいらねぇから、もう俺の側にいて」
「……でも、あの……」
颯が、形の良い薄い唇を持ち上げると、私の頭をポンと撫でる。
「安心しろよ、5000万の件も、婚約破棄の件も全部解決したから。親父も美弥連れて帰って来いってさ」
「ほ、本当?」
「嘘ついてどうすんだよ……あっ」
颯は、抱えていた私を、そおっと腕から下ろすと、隣に座らせた。
そして、私の鼻先に、柔らかいものがポスッと当てられる。
「わっ……」
「えっ!」
「えっ!じゃねぇだろ!で、とりあえずリムジン呼んで、こっちきて、駅前で美弥の写真見せたり、美弥が働いてそうなスーパーとかコンビニ調べたら、エイトイレブンがでてきたから、ほぼ間違いないと思って、行ったら、美弥見つけた」
颯は、優しく微笑むと、私の髪をくしゃくしゃと撫でる。
「ごめんな、遅くなって」
颯の掌の感覚と颯の匂いと声に、私は、堪えていた涙をころころと、そこら中に落としていく。
「ママになっても、泣き虫だな」
颯は、いつものように、私から涙が溢れる度に、指先で掬ってくれる。
「今日、バレンタインだし、俺、誕生日だけど、チョコもプレゼントもいらねぇから、もう俺の側にいて」
「……でも、あの……」
颯が、形の良い薄い唇を持ち上げると、私の頭をポンと撫でる。
「安心しろよ、5000万の件も、婚約破棄の件も全部解決したから。親父も美弥連れて帰って来いってさ」
「ほ、本当?」
「嘘ついてどうすんだよ……あっ」
颯は、抱えていた私を、そおっと腕から下ろすと、隣に座らせた。
そして、私の鼻先に、柔らかいものがポスッと当てられる。
「わっ……」