続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「言い訳は、ベッドの上で、たんまり聞いてやるから」

颯が、私から身体を離すと、ニッと笑った。

「え?でもっ、赤ちゃんが」

頬を染めた私に、颯がおでこを突いた。

「ばぁか。最後までするかよ。ただ、俺の声も聞かせてしっかり、胎教もしてやらねぇとな」

「颯……私ね……」

「美弥」

颯は、私の頬に触れると、言葉を遮るように意地悪く笑った。  

「お前は、黙って、キスだけされとけ」

そして、その言葉通り、あっという間に私の唇は強引に奪われる。 

「ンンッ……はや……ンッ」

少しだけ乱暴で、でも甘く蕩けるような颯のキス。軽く触れ合った唇は、すぐに、深くなる。

「好きだよ」

「颯、大好き」

何度も何度も熱を交換しながら、私は、颯の背中をぎゅっと抱きしめた。
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