続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
俺は、床に散らばっている、美弥との写真を拾い集める。
そこには、恥ずかしそうに、はにかむ美弥と、自分とは思えないほど、嬉しそうに目を細めた俺が写っていた。
「ありふれた家庭か……」
父親がいて、母親がいて、子供がいて、休日に動物園に出掛けたり、公園でピクニックをしたり。お金をかけなくていい。何処にでもいる、ありふれた家庭という、ささやかな幸せを噛み締めたい。
今までこんなこと考えた事があるだろうか。
俺に、そんな家庭を築けるだろうか?
ーーーー美弥と一緒なら?
「確かに……俺、変わったかもな」
魔法にかけられたのは、シンデレラの方だとばかり思っていたが、もしかしたら、王子の方も、いつのまにか、シンデレラから、無条件の愛という名の魔法を、かけられていたのかも知れない。
今の俺みたいに。
そこには、恥ずかしそうに、はにかむ美弥と、自分とは思えないほど、嬉しそうに目を細めた俺が写っていた。
「ありふれた家庭か……」
父親がいて、母親がいて、子供がいて、休日に動物園に出掛けたり、公園でピクニックをしたり。お金をかけなくていい。何処にでもいる、ありふれた家庭という、ささやかな幸せを噛み締めたい。
今までこんなこと考えた事があるだろうか。
俺に、そんな家庭を築けるだろうか?
ーーーー美弥と一緒なら?
「確かに……俺、変わったかもな」
魔法にかけられたのは、シンデレラの方だとばかり思っていたが、もしかしたら、王子の方も、いつのまにか、シンデレラから、無条件の愛という名の魔法を、かけられていたのかも知れない。
今の俺みたいに。