続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「顔を上げてください。麻美さんに、そのような事をされては、私が困りますよ」
そう言って、康二は、ようやく麻美から視線を外し、私の方に目を遣るが、視線が合わない。
よく見れば、康二のそれは、私の首元に合わせられていた。
「颯は……随分と美弥さんが、お気に入りの様だね。そのような格好で働かせるとは……副社長の自覚に欠ける上、恥知らずも大概にさせなければいけないね」
「申し訳……ございません」
何と言ったら良いのか分からず、私は、深く頭を下げた。
「ふっ、本当に申し訳ないと思うならば、颯の為にも、身を引いて頂きたいな。颯の金が目当てならば、今まで颯に尽くしてくれたお礼に、いくらでも私が、手切金として用意しよう」
(お金……?そんなの……いらない。颯だけ、居てくれたら……)
「安堂社長っ!いくらなんでも、美弥ちゃんに、酷いですっ。颯さんは、本当に美弥ちゃんの事が、ただ好きで、美弥ちゃんも、颯さんの事が好きなだけですっ」
麻美が、肩を震わせながら、康二の瞳を見上げている。
そう言って、康二は、ようやく麻美から視線を外し、私の方に目を遣るが、視線が合わない。
よく見れば、康二のそれは、私の首元に合わせられていた。
「颯は……随分と美弥さんが、お気に入りの様だね。そのような格好で働かせるとは……副社長の自覚に欠ける上、恥知らずも大概にさせなければいけないね」
「申し訳……ございません」
何と言ったら良いのか分からず、私は、深く頭を下げた。
「ふっ、本当に申し訳ないと思うならば、颯の為にも、身を引いて頂きたいな。颯の金が目当てならば、今まで颯に尽くしてくれたお礼に、いくらでも私が、手切金として用意しよう」
(お金……?そんなの……いらない。颯だけ、居てくれたら……)
「安堂社長っ!いくらなんでも、美弥ちゃんに、酷いですっ。颯さんは、本当に美弥ちゃんの事が、ただ好きで、美弥ちゃんも、颯さんの事が好きなだけですっ」
麻美が、肩を震わせながら、康二の瞳を見上げている。