誘惑
大会用の赤と白を基調にしたコック服を纏い、その上からエプロンと三角巾をつける。
「あんたひよこ柄、好きだよね」
「そ、そうかな? そう言う真莉ちゃんだって、いつもドット柄でしょ?」
「そう言う細かいことは気にしないの! もう少しで大会だから、気合入れないと」
そんなつまらぬ会話の後、他の仲間とロッカー室から出た。大会は主に個人戦と団体戦があり、私はどちらにも出場する。真莉は団体戦のみで、私と違うグループの人たちと料理を作るようだ。
「最初は、松原柚乃さんね」
会場を取り締まるお姉さんに呼ばれて、そのまま会場に入る。個人用のキッチンにまな板と包丁、クッキングペーパーと鍋やフライパンなど料理に必要なものが揃っている。あとは食材だけか。
今の準備時間を使い、肉を取り出そうと冷蔵庫の下にある冷凍庫を開けた。と次の瞬間、驚きのあまり声が出なくなる。
なんと冷凍庫の中に、氷漬けされた死体が入っていたのだ。冷えた蒸気が肌に触れて、雪の冷たさを感じる。
「あんたひよこ柄、好きだよね」
「そ、そうかな? そう言う真莉ちゃんだって、いつもドット柄でしょ?」
「そう言う細かいことは気にしないの! もう少しで大会だから、気合入れないと」
そんなつまらぬ会話の後、他の仲間とロッカー室から出た。大会は主に個人戦と団体戦があり、私はどちらにも出場する。真莉は団体戦のみで、私と違うグループの人たちと料理を作るようだ。
「最初は、松原柚乃さんね」
会場を取り締まるお姉さんに呼ばれて、そのまま会場に入る。個人用のキッチンにまな板と包丁、クッキングペーパーと鍋やフライパンなど料理に必要なものが揃っている。あとは食材だけか。
今の準備時間を使い、肉を取り出そうと冷蔵庫の下にある冷凍庫を開けた。と次の瞬間、驚きのあまり声が出なくなる。
なんと冷凍庫の中に、氷漬けされた死体が入っていたのだ。冷えた蒸気が肌に触れて、雪の冷たさを感じる。