ONCE【友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~ 番外編SS】
セカンドキス
わたしを乗せたバイクは走り続け、寂れた繁華街を通り過ぎ、人通りのなくなったシャッター街の中の路地を進んだ先で、ようやくスピードを落として止まった。
辺りはすっかり暗くなってしまって、切れかけた街灯が不規則なリズムでチカチカと光る。
そして、わたしの目の前にあったのは、廃墟となった建物。
黒髪の人はバイクを下りると、その建物の地下へと続く階段に向かった。
そこで、くるりと振り返る。
「こいよ」
黒髪の人は、初めて少しだけわたしに微笑んでみせた。
その温かい表情に、思わずほっとしてしまう。
――だけど。
「あ…あれ……?」
バイクから下りようとするも、なぜか足に力が入らない。
まるで、自分の足じゃないみたいに。
張り詰めていた緊張が解れたせいだろうか…。
辺りはすっかり暗くなってしまって、切れかけた街灯が不規則なリズムでチカチカと光る。
そして、わたしの目の前にあったのは、廃墟となった建物。
黒髪の人はバイクを下りると、その建物の地下へと続く階段に向かった。
そこで、くるりと振り返る。
「こいよ」
黒髪の人は、初めて少しだけわたしに微笑んでみせた。
その温かい表情に、思わずほっとしてしまう。
――だけど。
「あ…あれ……?」
バイクから下りようとするも、なぜか足に力が入らない。
まるで、自分の足じゃないみたいに。
張り詰めていた緊張が解れたせいだろうか…。