【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
式中に現れたシャーロット様が、レンティル様を殴り飛ばす事でしょう。
「だっ……僕は、どうすれば……!」
「知りません」
淡々と言うわたくしに、どうする事も出来ないと悟ったのかレンティル様は泣きそうになっています。
お辞儀をしてから去ろうとするわたくしを、レンティル様は引き止めます。
手を掴まれてゾワリと鳥肌が立ちました。
ーーーパシッ
わたくしはレンティル様が掴んでいる手を思いきり振り払いました。
嫌悪感で心が一杯です。
「リディア…!お願いだ……ッ」
「……離してください」
わたくしはレンティル様の前で初めてニッコリと笑う事をやめました。
スッ……と冷めた視線を送るわたくしに、レンティル様は戸惑っているようです。
けれどわたくしには、もうレンティル様の前で取り繕う必要も笑顔を向ける必要もありません。
「だっ……僕は、どうすれば……!」
「知りません」
淡々と言うわたくしに、どうする事も出来ないと悟ったのかレンティル様は泣きそうになっています。
お辞儀をしてから去ろうとするわたくしを、レンティル様は引き止めます。
手を掴まれてゾワリと鳥肌が立ちました。
ーーーパシッ
わたくしはレンティル様が掴んでいる手を思いきり振り払いました。
嫌悪感で心が一杯です。
「リディア…!お願いだ……ッ」
「……離してください」
わたくしはレンティル様の前で初めてニッコリと笑う事をやめました。
スッ……と冷めた視線を送るわたくしに、レンティル様は戸惑っているようです。
けれどわたくしには、もうレンティル様の前で取り繕う必要も笑顔を向ける必要もありません。