【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
② 婚約破棄!?勿論大丈夫ですよ!だって…………準備万端ですから!!
「ーーーミネルヴァ・クラリッサ!お前との婚約を破棄する!!」
「はいッ、喜んでーーー!!!」
待っていましたとばかりに声を上げました。
ですが何故かわたくしの婚約者でこの国の王太子であるコーディ殿下は驚いているようです。
今日は学園の卒業を祝って盛大なパーティーが開かれております。
しかし婚約を解消する為に、やらなければならないことは山のようにあります。
故に、準備を万端にして物事を進めていかなければなりません。
「で……?」
「えっ……?」
「…………」
「書類はどこでしょうか?こんな事もあろうかと一応、ペンを持参しておりますのでご心配なく」
「は…………?」
「ですから書類はどこですか、と申し上げているのです」
「……」
「……」
「もしかして何も用意していないのですか!?」
ハッとして、口元を押さえました。
キョロキョロと辺りを見回しても、やはり書類らしきものは見当たりません。
何も答えてくれないところを見るに、まさかとは思い、問いかけました。
「はいッ、喜んでーーー!!!」
待っていましたとばかりに声を上げました。
ですが何故かわたくしの婚約者でこの国の王太子であるコーディ殿下は驚いているようです。
今日は学園の卒業を祝って盛大なパーティーが開かれております。
しかし婚約を解消する為に、やらなければならないことは山のようにあります。
故に、準備を万端にして物事を進めていかなければなりません。
「で……?」
「えっ……?」
「…………」
「書類はどこでしょうか?こんな事もあろうかと一応、ペンを持参しておりますのでご心配なく」
「は…………?」
「ですから書類はどこですか、と申し上げているのです」
「……」
「……」
「もしかして何も用意していないのですか!?」
ハッとして、口元を押さえました。
キョロキョロと辺りを見回しても、やはり書類らしきものは見当たりません。
何も答えてくれないところを見るに、まさかとは思い、問いかけました。