【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
呆然とする二人に「念には念をと言いますから……」と言って視線で合図致します。
そして笑顔で書類を受け取りました。
そこには、びっしりとサインが書き込まれております。
散々、書類は書類はと文句を言わせて頂きましたが実は……わたくしはもう準備万端なのです。
あのコーディ殿下の事ですから書類を用意しているとは思っていなかったので、自分で用意しておいて正解だったようです。
「あとは、殿下のサインをここに書いて頂けるだけで大丈夫ですわ!」
「は…………?」
「さぁ、サインをお願い致します!!」
二人の前へ向かい、書類とペンを渡します。
困惑しているコーディ殿下は焦りながらチラチラと辺りを見ています。
きっと自分の思った展開にならないことに驚きつつ、どうすればいいのか分からないのでしょう。
しかし背後からアンバー様の視線を感じてか、訳もわからないまま渋々書類にサインを書き込んでおります。
きっとわたくしの表情は今、キラキラと輝いているに違いありません。
そして笑顔で書類を受け取りました。
そこには、びっしりとサインが書き込まれております。
散々、書類は書類はと文句を言わせて頂きましたが実は……わたくしはもう準備万端なのです。
あのコーディ殿下の事ですから書類を用意しているとは思っていなかったので、自分で用意しておいて正解だったようです。
「あとは、殿下のサインをここに書いて頂けるだけで大丈夫ですわ!」
「は…………?」
「さぁ、サインをお願い致します!!」
二人の前へ向かい、書類とペンを渡します。
困惑しているコーディ殿下は焦りながらチラチラと辺りを見ています。
きっと自分の思った展開にならないことに驚きつつ、どうすればいいのか分からないのでしょう。
しかし背後からアンバー様の視線を感じてか、訳もわからないまま渋々書類にサインを書き込んでおります。
きっとわたくしの表情は今、キラキラと輝いているに違いありません。