【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
「なんだと!?」
「わたくし達はまだ婚約関係にあります!!何故ならば、まだこの書類を国王陛下に提出していないからです」
「……!!」
もう皆に許可を取ってはおりますが、一応……まだ婚約者であることには変わりはありません。
それなのにも関わらず、コーディ殿下とアンバー様は自分達の仲の良さを周囲にアピールするように体を寄せ合っています。
「それなのに今、アンバー様とこんなにも親密そうにしておりますわ!!」
「な、なんだよ……羨ましいなら」
「いいえ!決して羨ましいなどと思っておりませんわ!!それは声を大にして申し上げておきますッ!!!」
「…………」
「…………」
「ーーゴホンッ!!わたくしが言いたいのは、殿下は今、契約に違反しているということです」
「契約に違反、だと……!?」
「これは明らかな不貞行為ですわ!!」
「はぁ!?」
「コーディ殿下とアンバー様のその行動により、わたくしは王家とペネ子爵家に慰謝料を頂くことが出来ますの。お分かり頂けますか?」
「わたくし達はまだ婚約関係にあります!!何故ならば、まだこの書類を国王陛下に提出していないからです」
「……!!」
もう皆に許可を取ってはおりますが、一応……まだ婚約者であることには変わりはありません。
それなのにも関わらず、コーディ殿下とアンバー様は自分達の仲の良さを周囲にアピールするように体を寄せ合っています。
「それなのに今、アンバー様とこんなにも親密そうにしておりますわ!!」
「な、なんだよ……羨ましいなら」
「いいえ!決して羨ましいなどと思っておりませんわ!!それは声を大にして申し上げておきますッ!!!」
「…………」
「…………」
「ーーゴホンッ!!わたくしが言いたいのは、殿下は今、契約に違反しているということです」
「契約に違反、だと……!?」
「これは明らかな不貞行為ですわ!!」
「はぁ!?」
「コーディ殿下とアンバー様のその行動により、わたくしは王家とペネ子爵家に慰謝料を頂くことが出来ますの。お分かり頂けますか?」