Say I love you狼殿下も手におえない子爵家のジャジャ馬娘のお相手選びww

まさかのお前とライバル?

🐞12



「まあまあ、何事?
リア様、ロレンツォ様2人して
どうしたの?」
突然の2人の訪問にしては賑々しい登場にスカーレットは驚いたのも無理は無い。、


スピニッチールR国のロレンツォ
ホースラデDーレーン国のリア
2つの国の軍服を着た王太子が
ウィリアム・スミス邸の捜索に
出向いてウィリアム・スミス
に謎の彼女の捜索を願い出て来た。


「申しありませんが
離れのケニー様の所も
調べさせて下さい」

ケニーは当主ウィリアムの妹だ
離れに別家を建てて
ひっそりと暮らしている。



ウィリアム・スミスと夫人も
2人から話を聞いて捜索に
協力した。
ケニーもそんな訳ならと
渋々協力した。


しかし彼女の行方は雲を掴む
ように分からなかった。


「いいか、リア、彼女を
先に見つけた方が彼女と
婚姻できる。」
誤解かもしれないが、ロレンツォ
とリアが探し回る娘も同一人物
と思われる。

「もし山娘が
俺の探し回ってる子だったらどうする?」

リアも疑問に思う事を打ち明ける。

「その時は頭を擦り付けて
お前に土下座する。」


「イヤイヤ、断る
譲れるものじゃない!」

引きつった笑顔のリアにロレンツォも真面目な顔を向ける。

同一人物だった場合
先に見つけた方が婚姻の
約束を優先する。

ウィリアム・スミスが承認となり
二人の約束事は証書を取って
裁判所にあずけられた。

提案したのは
ウィリアム・スミスだった。
2つの大国が争えばそれなりの
負傷者が出る

ならば決まり事を作るべき
何にしてもルールは必須!!

ウィリアム・スミスは争いを
それを阻止しなければならな
かった。

この2つの国が争えば損害は
隣国全土に降り掛かる
沢山の人々が苦しむことになる
それだけは避けなければ・・・


しかしフローレンスの言い分は
取り上げないのか?
フローレンスの気持ちを無視か?
もし2人以外の男性を選んだならと

・・・そんな事は考えないのか?

そんな当たり前の事を考えられない程、2人はそれなりに真剣なのだ。そして2人はフラれた経験もナイ!

なんせ王太子なのだから
中々フラれる要素が無い!





ハッハッハッハ
ん?
フローレンスが歩いていると
僅かに聞こえる息遣いの荒い犬が河から半分体を出していた。


「ウワッ、アイツは
ウィリアム・スミス家の生意気な
ドーベルマン?ヤンケ!
なにしとん?」

首輪にウィリアム家の家紋
ゴボウの入れ込みがしてあった。

「へっへーん、ざまぁwwww
私をイジメるからこんな目に合う
バアーカメ」

ツンツンと棒でつつく
ドーベルマンの黒目がチラとフローレンスを見た。


力尽きたように
グッたりして河に引かれるように
ドーベルマンは落ちてしまった。

バシャバシャバシャ━━━━━ン
水しぶきと一緒にドーベルマンは
黒い足しか見えなくなった。

オイィじょ冗談かよー
( ꒪Д꒪)ヤバ…ウワー

「オーイイヌ
生きてっか━━━━━━━━!
オ━━━━━━イ
イ━━━━━ヌウ」

イヌの姿は、水に飲まれて
みえなくなった。

「キャァアアアマズ」

フローレンスは河に飛び込み潜り
ドーベルマンを見つけ抱えた
華奢なフローレンスだが畑仕事や
庭仕事で鍛えた体は
自分の背ほどある犬を何とか
川岸迄抱え上げた。

犬はかなり衰弱して
何時間河にいたのだろう。
幸い水は飲んでいない様子

「オイオイ
犬犬、ベチペチぱちぱち」
背中をさすったり、刺激したり

思うことをやって見た。

「クウウーゥン」
口から僅かな水がタラーり
弱々しく一声あげた犬

「よかったーε-ホッ」
何とか息を吹き返した。


アスファルトの上に寝かせて
腹を撫で背中を撫で足を撫でる
少しすると耳がピクピク動き
少し手足も動いた。



金意地が汚いのか咄嗟にリュック
を投げて飛び込んだせいで
金めの物は無事

ホッとしたフローレンスは
昨日もらった
💸と💰の商品券を厨房から
チョンボして来たタオルに巻いて
首にかけグッタリした
ドーベルマンを背負い、リュック
は草むらに隠した。
それから又ウィリアム・スミス家へと後戻りお金だけは大事‼️
肌身離さず持ち歩く


どっこいしょ 何度も
おんぶし直しながら
ウィリアム・スミス家
へと足をすすめる。

お"重いー
しかし頑張るしかない
フローレンスはガニ股で足を踏ん張り、一歩一歩ヨタヨタ・・ヨロッ
と歩く、千里の道も一歩からじゃー


気がつくと大分犬が軽くなったと
思ったらおんぶされたまま
ドーベルマンも歩いていた🐾🐾🐾



「ええっ!」

フローレンスはビックリ


「いいんだよ、おぶさって棒で
ツツイてごめんね、痛かった?
まさか弱ってるなんて
思わなかったし
ほら、どっこいしょ、いいよー
甘えておぶさりなよ。」

又フローレンスは犬をおんぶし直していた。


ドーベルマンも悪いと思ったのか
ペロペロペロとフローレンスの
耳を舐めた。

「気にしなさんな!」
フローレンスはドーベルマンに
話かけた。

ドーベルマンもフローレンスに
立ちションした事を
反省してるのかも知れない。

軍の車が何台か通り過ぎた。

「ロレンツオ様おかしな娘が
おります。」


「なんだアレは(笑)
犬が歩きながらおんぶされてるぞ」
たちまち興味津々な輩が
笑いながら通り過ぎた


「面白い奴もいるな笑(笑)
褒美をわたしてコイ
笑わせてもらった。」
ロレンツオは商品券の余りを
3封筒渡した

「ハッ分かりました。」

先頭の軍のトラックが止まり
ズラズラズラーっとジープや
トラックが左の路線に並んだ
面白そうにヤジを飛ばす。ニヤニヤニヤ
ズブ濡れの フローレンスの前に
1人の軍人が立った。

「 ロレンツオ様からだ
受け取れ!!」
彼は手に三通の封筒をさしだした。
商品券を三通もらった。


「あ、コレは(ラッキー)💰💰💰
ありがとうごぜいます。」
金を見れば元気が出る!
でかい声でお礼を言う。

車の窓から見下ろすロレンツオは
クスクス笑い転げている

ロレンツオから見ればドーベルマンが頭を下げたようにみえたからだ。
ドーベルマンは立てばフローレンスよりデカイかもしれない。

フローレンスはロレンツオのイケメンな横顔を見た(°𖥦° ;)ヤベエ
カッコイイのは世間の女子の
認める通り
彼なら選り取り見取りなハズ。

栗色の髪は揺れながら
フローレンスを見たが、
ロレンツオから見えたものは
疲れた目をしたドーベルマンだ。

又歩いていると
又軍の車が通りすぎた。
1台のトラックが止まり
ワハハワハハワハハと笑う声が
した。

無視しながらウィリアム・スミス
家へと歩きだした。

「ドーベルマンよ、気にしなさんな笑わせておけばいいよ。」
フローレンスはドーベルマンが気にしないように気を使う。

頭のいい犬種だ
もしかしてプライドもあるかも
知れない。

「怪我人は犬も人も痛みは
同じ 大丈夫だよ
笑われたって恥はかきすて。
アンタはドーベルマンとしての
プライドあるかもだけど
今は怪我犬!!」
フローレンスは気にしないで足を進める

「どうしたー!」
又車が止まり
秋晴れの空を割るように
澄み渡るような声がした。

「あ、リア様」

ゲッ今度はリアか!!オイオイ
ビク!?
じっと見てくるリアが見えた!
フローレンスは見つからないように
犬の顎タンにピッタリと
頭をつけた。
着ぐるみを着たような見栄え

フローレンスは前が見えずによろめくとドーベルマンが指揮をとる
フローレンスが道を外れそうになると
ドーベルマンがスリスリ
「あ、右ね!」

左によると左足をピョンピョン
フローレンスの肩で合図する。

犬は基本手も足も足

「ああ、ごめん、左寄りすぎね」

不審な顔でヨロヨロ歩く
ドーベルマンをリアは観察する。
あまり気にした様子もなく
リアは声を上げた。

「出せ」


「ハッ!」

軍のトラックは又動き出した。

リアの止まった車から随分
離れたと思えばフローレンスは、
又犬の顎たんから
顔を出して油断してあるいた。


「むすめ、」

ひえー( ꒪Д꒪)ヤバ…

また呼び止められ
┣¨‡┣¨‡┣¨‡┣¨‡

「リア様からだ。」
軍人は配り余っていた商品券を
三通フローレンスに渡した。

「あ、ありがとうごぜいます。」

フローレンスは犬を乗せたまま頭を下げたが振り向いて見れば
リアの乗った大型トラック
はもういなかった。

「情けは犬のためならず」

犬を助けたが自分の助けに
なったと言うことだ。

13、102、080、00ルド
犬のお陰で(12万)儲かった。
リア➕ロレンツオ=商品券6
それぞれ二万封筒入り

給金と合わせればヤバイ位の
お金になった。

「大嫌いだった
ドーベルマンを助けたつもりが
助けられた、子爵家に
送金額が増えてありがたい。」

重たいドーベルマンもお金を
見ればなんのその、元気爆発
フローレンスは現金💰に弱い。
疲れていたが栄養ドリンク飲むより
💰の方が疲れも取れて
元気が出る。

元気になるも不安になるも
💰次第、金を見れば不思議と元気とやるきが湧いてくる。
黄金色が何より好き!

軍隊も、引き払われ静かになった
ウィリアム・スミスの豪邸に
着く!!

犬がいなくなったと心配して
探し回っていた
ウィリアム・スミスが
フローレンスのドッコイショな
ドーベルマンを見て走り込んで
来た。


ロイ、ロイ、ロイ
その声を聞いてクウーン
ドーベルマンはフローレンスから離れドタッと横に倒れた

Σ( ̄ロ ̄lll)ゲッ!!
びっくりしたのはフローレンスだ。
今までテンポよく歩いていたのにィ?


安心したのかロイは眠っていた。
二足歩行はドーベルマンには
辛かったのか?
そこまで気を使わせていたのかと
フローレンスは反省した。

ロイの詳細を聞いたウィリアムは
フローレンスにお礼を言って風呂と食事を用意してくれた。

ビショビショに濡れたフローレンスはドーベルマンより哀れに見えたのかもしれない。。

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