Say I love you狼殿下も手におえない子爵家のジャジャ馬娘のお相手選びww
新人潰しのヘレン
🐞15
「ウーン1700ペロか!」
欲しいなーw
でもなんで奴が(リア)総務に来たんだ?
誰に会いに?、用事?
ま、まさかバレた?
身元バレ?
・・・💦ブルブル
あ!でもでも・・・
いやいや大丈夫!
私を探していたとしてもココに
居ないとわかったハズ‼️
なーんだぁε-ホッ
考え過ぎじゃアーん。
とフローレンスは胸を撫で下ろす。
ポジティブな事は結構フローレンスのいい所、こんなとこは母親似
スパイを放って1ヶ月
ロレンツオも随分と焦って来ていた
姉のマサラから見合い話も沢山
来て、断る事も、もはや限界に近い。
「まだみつからないのか?」
ロレンツオは苛立ち側近のハリスに当たり散らかす。
ハリスは背が長身で色が白く
真ん中分けで丸いメガネをかけて頭がいい、知恵もまわる武道にも優れている
そんなイケメンな彼はモテモテで
当たり前、そのハリスより
イケメンで育ちがよく、身分も
トップなロレンツオが、娘1人に苛立っ気持ちが分からない。
「手を尽くして探しておりますが
中々見つかりません。
こちらから餌を撒くのは
如何でしょう。」
ハリスは中々の策士だった。
「餌?」
ロレンツオは顔を上げてハリスを
みた。
「ウイリアム様のお屋敷での
パーティにはメイドとして
いらっしゃったとなれば
お金が必要な気がします。
メイドに払う時給を高くし募集
すれば如何でしょう。
きっと見つかるのでは?」
「アハハハハハ、それは無い
彼女は、 お嬢様と呼ばれる部類だ
さすがハリスと言いたいが
違うな!」
ロレンツオはあの時確かに聞いたのだ
「お嬢ー様ー」
と誰かが叫んでいた声を、
「あ、やべぇ」
みたいな一言を残し彼女は
逃げるように消えた!
それからウイリアム邸でも
彼女は俺のそばにいた、2回も
接近したのに彼女は俺の手を
すり抜け逃げ去った。
なんてすばしっこい奴だ
逃げれば追う、それが俺の法則
然し、逃げられてばかり
ロレンツオはため息をついた。
しかし何故あんなふうにウィリア邸にいたのか分からない
彼女はもしかしてお嬢様じゃ
ないのか?。
「って訳よ。」
フローレンスはアリサに清掃の
仕事の事を相談した。
「うーん🤔
まぁ交通費いらないし
確か清掃部は派遣も入ってるし
良いかも!
私は無理だけど兄弟姉妹にお金
いるし…授業料とか食費とか
もっとほしいかなー」
「そうだね、私は年寄りの
光熱費ぐらいバイトで
稼げばなんとかなるし決めるか!」
アリサはフローレンスのヤル気に
頭が下がる。
「フローレンス偉いね」
パチパチパチと手を叩く
アリサはニコニコしながら
フローレンスを褒めた
「だって家の為に頑張ってくれた
人達ばかりだもの、恩返しよ
私が支える番だわ。
稼がないと!」
フフフとアリサは笑う
いっのまにかフローレンスの口癖
は "稼がないと"だった。
早速フローレンスは
ミシェルを尋ねた。
清掃部は城の北別棟にあった。
こじんまりとした3階建ての
赤いレンガの建物だったが、さすが清掃だけあって整理整頓は外から見る箒の立て方だったり外観を見たら
よくわかる。タオルの洗い物
はカクハンガーピンチハンガー
洗濯ハンガー┣👕━🎽━👕┫✨
にタオルがズラズラズラー
エプロンがズラズラズラー
と干してあった。
「うわあー実家みたい✨」
フローレンスはツイ、ワクワク
してしまった。
お日様の匂いが嬉しくて洗濯物
をツイ、クンクンクン
プックラ鼻の穴も開いて来る。
「アンタ、何してんの
💢コラ」
後ろから厳しいおばさんの怒り声
パッと振り向くと天然パーマのようなチリチリした毛を一括りした人が立っていた。
口はへの字、目は細く
何となく陰のオーラを感じる。
水色のエプロンに上下水色の
作業服・・・って事は?
「あのぉ私ミシェルさんに
会いにきました。」
おばさんは不審な顔をして
「ミシェル?」
「ハイッ」
元気よくフローレンスは
答えた。
「ならコッチよ」
愛想の無いおばさんは
ぶっきらぼうにフローレンスを
誘導する。
エレベーターを上がり2階に行く
4室程ありおばさんを見ると
「ほら👉アッチ」
指さされた方のドアを見ると
清掃部責任者室
と言うルームプレートが目に止ま
った。
「ミシェルさんって偉かったの?」
おばさんはフンッとした顔で
スタスタと又エレベーターに
消えた。
「 ㌧㌧」
フローレンスが軽くノックすると
「\ハーイ/どーぞ」
と明るい声がした。
ミシェルさんはフローレンスを
見ると・・・
( ಠдಠ)ハッ!とした顔をして
A4の封筒をソソクサとしまった。
「あ、アンタは」
と驚いた後すぐニッコリとした。
「決心してくれたのー
ありがとう。」
「はい、足はいかがですか?」
「うーん良かったり
悪かったりよ。」
ミシェルはコキンコキンと足を
伸ばしたり縮めたりした。
「良くココが分かったわね」
「はい、無愛想なおばさんに
案内してあ!!」
しまったと言う顔のフローレンス
にミシェルはどうしたのか?
と言う顔した。
「案内して貰ったのに
お礼言い忘れてしまいました。」
「ふーんどんな人」
フローレンスは身振り手振りで
容姿を伝えると
「ああヘレンだね。
ほら新人潰しの話、しただろ・・・」
「そうですかぁ?
そんな人には見えなかったです。」
「アンタは全くアハハ」
ミシェルは
ニッコリ笑うフローレンスを見て
憎めないような、あどけない顔を
していると思った。
仕事の大まかな説明を聞いた後
土日祭日の10時から17時までに
入る事に決まった。
その日のウチに制服を3組貰い
フローレンスは社員寮へと
帰って行った。
敷地内の清掃部なので自転車で
通う事も出来るし
気分はルンルン、アンナやメリー
の顔が浮かびサロンパスや湿布を
沢山仕送りができると思うと
嬉しくなる。
一方ミシェルは浮かない顔で
フローレンスを3階の窓から目で
追っていた。
ミシェルの手には今、新たに届いた
A4サイズのブルーの封筒が
握られていた。
「えーアンタとペァー?」
その週の土曜日の事だった。
「は?」
見るからに気落ちしたような様子
をヘレンはこれ見よがしに
出してくる。
フローレンスは少し恐縮してしまう。
「まあまあまあ、色々教えて
上げてよ
彼女ヤル気はあるんだから、ね。」
ミシェルはヘレンに優しく諭して
みる。
ヘレンはそんなミシェルの態度に
渋々
「ヤル気ねぇ わかりました。」
と答えフローレンスを見てニヤリ。
「今日はA官と会議室の清掃だから手をぬいちゃダメよ!」
キツイ口調で言われ
フローレンスは怒られる事を
まだしていないのに
怒られた様な気がする。
「ハイッ」
まぁ返事は明るくしとこうか
と気合いを入れて返事をする。
前を歩くヘレンの後をリヤカーみたいな清掃の道具の入ったワゴンを押してついて行く
清掃の青い帽子が少しデカくて
ズルズルズルと落ちてきて
時折、前が見えなくなる。
ブンブンと首を振るが落ちてくる
ワゴン引っ張っての帽子の上げ下げ
は容易な事じゃなかった。
結構な荷物、消毒液やなんか分からない薬品モップ🪣ゾウキン、タワシ
デッキブラシ
先ずは便所掃除
「いい、1番大事な場所よ
トイレが汚いと会議も上手く行かない、他所からの関係社員に
ここの社員もバカにされる
気を入れてやりな!」
「ハイッ!」
フローレンスの掃除の仕方を
ヘレンは終わる迄ジーッと
見ていた。
『やりにくいなぁ』
やっと20ヶ所のトイレが終わり
「終わりました!」
と言うと
フローレンスを引っ張って来て
「ほらココ、ココも、コッチも
黄ばみが残ってるでしょ💢
ちゃんとやらないとダメじゃない!」
『見てたならその時言って
欲しかった💢』
と思うが口には出せない。
「すいません。
でも黄ばみは何回擦っても
落ちなくて!」
ヘレンはワザとらしく
😩💨
「薬剤を使えばいいじゃない」
「えっどれですか?」
「そんなの自分で調べなさい
何甘えてんの!」
「え、分かりません!」
「私は会議室の方をやるから
ココちゃんと綺麗にしな」
とヘレンはワゴンを押して持って
行ってしまった。
「え?」
フローレンスは呆然とする。
デッキブラシと
トイレ掃除の🪣と便器🚽ブラシ
と付けたままの手袋しか
無かったからだ。
「仕方ないが、漂白剤くらい
くれたらいいのに💢クソ」
フローレンスはゴシゴシ、ゴシゴシ
黄ばみってそんな簡単には
落ちない!根性で落とすしかない!
、
えんやこーらどっこいどっこい
ホレーホレーホレーゴシゴシゴシゴシ
クソクソクソ💩
「黄ばみは重曹とクエン酸じゃあ
ゴシゴシゴシゴシしても無駄じゃあー」
「え?そうなんだ」
フローレンスは会議室へと走り
仕事用のワゴンを発見
すると重曹とクエン酸を発見
汚れ落としのスプレーも発見!
見つからないように取り出すと
スタコラサッサとトイレに
戻った。
あーんなに落ちなかった黄ばみが
魔法のように消えた!
やったぁーバンザーイ
フローレンスは達成感が押し寄せ
て来る。
Wwww
「私ってやればデキル子エヘヘ」
シッカリと綺麗なトイレは心迄
綺麗にしてくれる気すらした!
って・・・か?
・・・あの声ってだれ?
トイレは誰も居なかった・・じゃん。
コワ
でも、わかんない事教えてくれたし別に怖がる意味なくない?
綺麗になったトイレにペコリと
頭を下げた。
トイレは清々しく喜んでいるように見えた。
トイレの神様っているのかなぁ
👏👏神様ありがとう
フローレンスは声をはっきり出して言う
急に突風が吹いて消えた
「フンッ、これくらい
出来てア・タ・リ・前
偉そうにすんじゃねぇよ」
ヘレンはフローレンスをみて笑い
ながら言った。
「アンタ、一日いて、やった仕事
トイレだけw
呆れた━━━━━━!」
あんな頑張ったのに・・・
ションボリするフローレンスを
見てヘレンは小馬鹿にしながら
「楽で羨ましいーWww」
と言った
あからさまにバカにされて落ち
着かない。
そして次の日曜日
何人かの清掃の人達と行動する。
1列になって
ぺーぺのフローレンス
が1番後ろになりついて行く。
何とビックリ着いた場所は
王室の中
「いい、今日は廊下のワックス
がけです、一日じゃあ終わら
ないから頑張りましょう。」
通行止⚠️の張り紙とロープを
貼り、言われた様に仕事をする。
昨日と違って教えてくれる
(優しい怪しさが気持ち悪い)
先ずは水拭き、誇りを取って
綺麗にしてあとは
バキューム(掃除機がけ)をして
クリーニング(専用の洗剤出掃除)
そしてワックスを専用の機械で
かけていく。
フローレンスがシッカリ掃除を
言われた様にこなしていくと
ヘレンオバンが又後ろで溜息
チマチマとケチつけてくる。
「アンタ、髪の毛一本無いように
隅々迄注意しないと💢
ほら見てご覧なさい!」
まさかのー
一本毛が落ちていた。
フローレンスはシッカリと確認
したはずだと思ったが
「すみません」
と言うしかない!
ヘレンは「ちゃんと仕事して
給料分だけ働いてよ!」
とフローレンスを睨みつけながら
言った
その時
「君」
「あっ」
フローレンスとヘレンが振り向くと
リア殿下が立っていた。
フローレンスはガクガクブルブル
「・・・・」
フローレンスは咄嗟に下を向く!
「殿下ご機嫌麗しゅう」
フローレンスもヘレンと一緒に
頭を下げる。
「新人か?」
「はい。昨日入ったばかりの者
です。」
(ん?ヘレンと殿下は顔みしりか?)
フローレンスはチラと考えた。
「あんまりキツくするなよ
ヘレンは厳しいからな!」
「はい、鍛え上げろと上から
言われております。」
「まぁそうだろうが・・・
清掃部は出入りが激しいと
人事から聞いておるぞ」
「えっ💦は、はい。
気をつけて鍛えます。」
「うむ、頑張れよ。」ポンポン
とヘレンの肩を叩いた。
(ん?そんな気さくな奴なのか?
私には敵だけど、ってか
リア殿下もヘレンも今の
フローレンスに取っては敵だ!!)
似た様なモンだ!
ヘレンは頭を下げてリアを見送っ
たがフローレンスは👅
ペロリンと舌を出して見送った。
ユルユルのキャップ🧢が役に立つ
顔は半分ズボッと帽子の中
マスクしてるし気付かないのは
当たり前かーw
「ウーン1700ペロか!」
欲しいなーw
でもなんで奴が(リア)総務に来たんだ?
誰に会いに?、用事?
ま、まさかバレた?
身元バレ?
・・・💦ブルブル
あ!でもでも・・・
いやいや大丈夫!
私を探していたとしてもココに
居ないとわかったハズ‼️
なーんだぁε-ホッ
考え過ぎじゃアーん。
とフローレンスは胸を撫で下ろす。
ポジティブな事は結構フローレンスのいい所、こんなとこは母親似
スパイを放って1ヶ月
ロレンツオも随分と焦って来ていた
姉のマサラから見合い話も沢山
来て、断る事も、もはや限界に近い。
「まだみつからないのか?」
ロレンツオは苛立ち側近のハリスに当たり散らかす。
ハリスは背が長身で色が白く
真ん中分けで丸いメガネをかけて頭がいい、知恵もまわる武道にも優れている
そんなイケメンな彼はモテモテで
当たり前、そのハリスより
イケメンで育ちがよく、身分も
トップなロレンツオが、娘1人に苛立っ気持ちが分からない。
「手を尽くして探しておりますが
中々見つかりません。
こちらから餌を撒くのは
如何でしょう。」
ハリスは中々の策士だった。
「餌?」
ロレンツオは顔を上げてハリスを
みた。
「ウイリアム様のお屋敷での
パーティにはメイドとして
いらっしゃったとなれば
お金が必要な気がします。
メイドに払う時給を高くし募集
すれば如何でしょう。
きっと見つかるのでは?」
「アハハハハハ、それは無い
彼女は、 お嬢様と呼ばれる部類だ
さすがハリスと言いたいが
違うな!」
ロレンツオはあの時確かに聞いたのだ
「お嬢ー様ー」
と誰かが叫んでいた声を、
「あ、やべぇ」
みたいな一言を残し彼女は
逃げるように消えた!
それからウイリアム邸でも
彼女は俺のそばにいた、2回も
接近したのに彼女は俺の手を
すり抜け逃げ去った。
なんてすばしっこい奴だ
逃げれば追う、それが俺の法則
然し、逃げられてばかり
ロレンツオはため息をついた。
しかし何故あんなふうにウィリア邸にいたのか分からない
彼女はもしかしてお嬢様じゃ
ないのか?。
「って訳よ。」
フローレンスはアリサに清掃の
仕事の事を相談した。
「うーん🤔
まぁ交通費いらないし
確か清掃部は派遣も入ってるし
良いかも!
私は無理だけど兄弟姉妹にお金
いるし…授業料とか食費とか
もっとほしいかなー」
「そうだね、私は年寄りの
光熱費ぐらいバイトで
稼げばなんとかなるし決めるか!」
アリサはフローレンスのヤル気に
頭が下がる。
「フローレンス偉いね」
パチパチパチと手を叩く
アリサはニコニコしながら
フローレンスを褒めた
「だって家の為に頑張ってくれた
人達ばかりだもの、恩返しよ
私が支える番だわ。
稼がないと!」
フフフとアリサは笑う
いっのまにかフローレンスの口癖
は "稼がないと"だった。
早速フローレンスは
ミシェルを尋ねた。
清掃部は城の北別棟にあった。
こじんまりとした3階建ての
赤いレンガの建物だったが、さすが清掃だけあって整理整頓は外から見る箒の立て方だったり外観を見たら
よくわかる。タオルの洗い物
はカクハンガーピンチハンガー
洗濯ハンガー┣👕━🎽━👕┫✨
にタオルがズラズラズラー
エプロンがズラズラズラー
と干してあった。
「うわあー実家みたい✨」
フローレンスはツイ、ワクワク
してしまった。
お日様の匂いが嬉しくて洗濯物
をツイ、クンクンクン
プックラ鼻の穴も開いて来る。
「アンタ、何してんの
💢コラ」
後ろから厳しいおばさんの怒り声
パッと振り向くと天然パーマのようなチリチリした毛を一括りした人が立っていた。
口はへの字、目は細く
何となく陰のオーラを感じる。
水色のエプロンに上下水色の
作業服・・・って事は?
「あのぉ私ミシェルさんに
会いにきました。」
おばさんは不審な顔をして
「ミシェル?」
「ハイッ」
元気よくフローレンスは
答えた。
「ならコッチよ」
愛想の無いおばさんは
ぶっきらぼうにフローレンスを
誘導する。
エレベーターを上がり2階に行く
4室程ありおばさんを見ると
「ほら👉アッチ」
指さされた方のドアを見ると
清掃部責任者室
と言うルームプレートが目に止ま
った。
「ミシェルさんって偉かったの?」
おばさんはフンッとした顔で
スタスタと又エレベーターに
消えた。
「 ㌧㌧」
フローレンスが軽くノックすると
「\ハーイ/どーぞ」
と明るい声がした。
ミシェルさんはフローレンスを
見ると・・・
( ಠдಠ)ハッ!とした顔をして
A4の封筒をソソクサとしまった。
「あ、アンタは」
と驚いた後すぐニッコリとした。
「決心してくれたのー
ありがとう。」
「はい、足はいかがですか?」
「うーん良かったり
悪かったりよ。」
ミシェルはコキンコキンと足を
伸ばしたり縮めたりした。
「良くココが分かったわね」
「はい、無愛想なおばさんに
案内してあ!!」
しまったと言う顔のフローレンス
にミシェルはどうしたのか?
と言う顔した。
「案内して貰ったのに
お礼言い忘れてしまいました。」
「ふーんどんな人」
フローレンスは身振り手振りで
容姿を伝えると
「ああヘレンだね。
ほら新人潰しの話、しただろ・・・」
「そうですかぁ?
そんな人には見えなかったです。」
「アンタは全くアハハ」
ミシェルは
ニッコリ笑うフローレンスを見て
憎めないような、あどけない顔を
していると思った。
仕事の大まかな説明を聞いた後
土日祭日の10時から17時までに
入る事に決まった。
その日のウチに制服を3組貰い
フローレンスは社員寮へと
帰って行った。
敷地内の清掃部なので自転車で
通う事も出来るし
気分はルンルン、アンナやメリー
の顔が浮かびサロンパスや湿布を
沢山仕送りができると思うと
嬉しくなる。
一方ミシェルは浮かない顔で
フローレンスを3階の窓から目で
追っていた。
ミシェルの手には今、新たに届いた
A4サイズのブルーの封筒が
握られていた。
「えーアンタとペァー?」
その週の土曜日の事だった。
「は?」
見るからに気落ちしたような様子
をヘレンはこれ見よがしに
出してくる。
フローレンスは少し恐縮してしまう。
「まあまあまあ、色々教えて
上げてよ
彼女ヤル気はあるんだから、ね。」
ミシェルはヘレンに優しく諭して
みる。
ヘレンはそんなミシェルの態度に
渋々
「ヤル気ねぇ わかりました。」
と答えフローレンスを見てニヤリ。
「今日はA官と会議室の清掃だから手をぬいちゃダメよ!」
キツイ口調で言われ
フローレンスは怒られる事を
まだしていないのに
怒られた様な気がする。
「ハイッ」
まぁ返事は明るくしとこうか
と気合いを入れて返事をする。
前を歩くヘレンの後をリヤカーみたいな清掃の道具の入ったワゴンを押してついて行く
清掃の青い帽子が少しデカくて
ズルズルズルと落ちてきて
時折、前が見えなくなる。
ブンブンと首を振るが落ちてくる
ワゴン引っ張っての帽子の上げ下げ
は容易な事じゃなかった。
結構な荷物、消毒液やなんか分からない薬品モップ🪣ゾウキン、タワシ
デッキブラシ
先ずは便所掃除
「いい、1番大事な場所よ
トイレが汚いと会議も上手く行かない、他所からの関係社員に
ここの社員もバカにされる
気を入れてやりな!」
「ハイッ!」
フローレンスの掃除の仕方を
ヘレンは終わる迄ジーッと
見ていた。
『やりにくいなぁ』
やっと20ヶ所のトイレが終わり
「終わりました!」
と言うと
フローレンスを引っ張って来て
「ほらココ、ココも、コッチも
黄ばみが残ってるでしょ💢
ちゃんとやらないとダメじゃない!」
『見てたならその時言って
欲しかった💢』
と思うが口には出せない。
「すいません。
でも黄ばみは何回擦っても
落ちなくて!」
ヘレンはワザとらしく
😩💨
「薬剤を使えばいいじゃない」
「えっどれですか?」
「そんなの自分で調べなさい
何甘えてんの!」
「え、分かりません!」
「私は会議室の方をやるから
ココちゃんと綺麗にしな」
とヘレンはワゴンを押して持って
行ってしまった。
「え?」
フローレンスは呆然とする。
デッキブラシと
トイレ掃除の🪣と便器🚽ブラシ
と付けたままの手袋しか
無かったからだ。
「仕方ないが、漂白剤くらい
くれたらいいのに💢クソ」
フローレンスはゴシゴシ、ゴシゴシ
黄ばみってそんな簡単には
落ちない!根性で落とすしかない!
、
えんやこーらどっこいどっこい
ホレーホレーホレーゴシゴシゴシゴシ
クソクソクソ💩
「黄ばみは重曹とクエン酸じゃあ
ゴシゴシゴシゴシしても無駄じゃあー」
「え?そうなんだ」
フローレンスは会議室へと走り
仕事用のワゴンを発見
すると重曹とクエン酸を発見
汚れ落としのスプレーも発見!
見つからないように取り出すと
スタコラサッサとトイレに
戻った。
あーんなに落ちなかった黄ばみが
魔法のように消えた!
やったぁーバンザーイ
フローレンスは達成感が押し寄せ
て来る。
Wwww
「私ってやればデキル子エヘヘ」
シッカリと綺麗なトイレは心迄
綺麗にしてくれる気すらした!
って・・・か?
・・・あの声ってだれ?
トイレは誰も居なかった・・じゃん。
コワ
でも、わかんない事教えてくれたし別に怖がる意味なくない?
綺麗になったトイレにペコリと
頭を下げた。
トイレは清々しく喜んでいるように見えた。
トイレの神様っているのかなぁ
👏👏神様ありがとう
フローレンスは声をはっきり出して言う
急に突風が吹いて消えた
「フンッ、これくらい
出来てア・タ・リ・前
偉そうにすんじゃねぇよ」
ヘレンはフローレンスをみて笑い
ながら言った。
「アンタ、一日いて、やった仕事
トイレだけw
呆れた━━━━━━!」
あんな頑張ったのに・・・
ションボリするフローレンスを
見てヘレンは小馬鹿にしながら
「楽で羨ましいーWww」
と言った
あからさまにバカにされて落ち
着かない。
そして次の日曜日
何人かの清掃の人達と行動する。
1列になって
ぺーぺのフローレンス
が1番後ろになりついて行く。
何とビックリ着いた場所は
王室の中
「いい、今日は廊下のワックス
がけです、一日じゃあ終わら
ないから頑張りましょう。」
通行止⚠️の張り紙とロープを
貼り、言われた様に仕事をする。
昨日と違って教えてくれる
(優しい怪しさが気持ち悪い)
先ずは水拭き、誇りを取って
綺麗にしてあとは
バキューム(掃除機がけ)をして
クリーニング(専用の洗剤出掃除)
そしてワックスを専用の機械で
かけていく。
フローレンスがシッカリ掃除を
言われた様にこなしていくと
ヘレンオバンが又後ろで溜息
チマチマとケチつけてくる。
「アンタ、髪の毛一本無いように
隅々迄注意しないと💢
ほら見てご覧なさい!」
まさかのー
一本毛が落ちていた。
フローレンスはシッカリと確認
したはずだと思ったが
「すみません」
と言うしかない!
ヘレンは「ちゃんと仕事して
給料分だけ働いてよ!」
とフローレンスを睨みつけながら
言った
その時
「君」
「あっ」
フローレンスとヘレンが振り向くと
リア殿下が立っていた。
フローレンスはガクガクブルブル
「・・・・」
フローレンスは咄嗟に下を向く!
「殿下ご機嫌麗しゅう」
フローレンスもヘレンと一緒に
頭を下げる。
「新人か?」
「はい。昨日入ったばかりの者
です。」
(ん?ヘレンと殿下は顔みしりか?)
フローレンスはチラと考えた。
「あんまりキツくするなよ
ヘレンは厳しいからな!」
「はい、鍛え上げろと上から
言われております。」
「まぁそうだろうが・・・
清掃部は出入りが激しいと
人事から聞いておるぞ」
「えっ💦は、はい。
気をつけて鍛えます。」
「うむ、頑張れよ。」ポンポン
とヘレンの肩を叩いた。
(ん?そんな気さくな奴なのか?
私には敵だけど、ってか
リア殿下もヘレンも今の
フローレンスに取っては敵だ!!)
似た様なモンだ!
ヘレンは頭を下げてリアを見送っ
たがフローレンスは👅
ペロリンと舌を出して見送った。
ユルユルのキャップ🧢が役に立つ
顔は半分ズボッと帽子の中
マスクしてるし気付かないのは
当たり前かーw