Say I love you狼殿下も手におえない子爵家のジャジャ馬娘のお相手選びww

お嬢様働きに出るぞ!

🐝2




その頃スピリニッチールR国では


「まだ探せださないか?」

「ハッ!
まだホースラデDーレーン国からも知らせは入ってはおりません。
それに捜索隊からも何も
連絡はありませんでした。」

そう報告をうけていた。
ロレンツオは中々見つからない娘、
山で出会った娘を探し回っていた。



娘が振り返ってニッコリ微笑んだ
あのクシャクシャっとした
笑顔がまるで写真でも
切り取ったかのように
脳裏にインプットされて
ポーッとしてしまう。


これが世にゆう恋煩い
食欲もなく
何も手につかない。
一目惚れされた事は数しれない
しかし一目惚れしたのは
初めてだ。
何処かの令嬢には違いない

なかなか見つからない事にイライラして来る。

「お嬢さ━━━━━━━━━━まぁ」
と呼ぶ声を確かに聞いたのだ!!
それはホースラデDーレーン国の
言葉だった。





「どうしたのお父様?お母様?」

フローレンスはお風呂に入り
髪を乾かしメリーの部屋へ行く途中、書斎の灯りに父親と母親の話し声が聞こえたので書斎の中へ
入って行った。

「ああ、フローレンスなんでも
無いよ。」

父は50歳、背が高く優しくて
温厚な人柄
昔はモテたようで、でも嫁は中々
決まらなかった。


何故ならあんまりお金が無く貧乏
な子爵家へと嫁入りさせる物好きな親は居なかったから
父親にぞっこんな女の人は
何人もいたらしいが
親に反対されて速攻、違う家へ嫁に出された様だ。



しかし母は苦労覚悟で嫁入り
して来た。
母の身内は大反対だったはず
母は天然、カッのんびり屋
なので母がどうやってヨメに来たのか経緯を知らない。
多分、多分だが実家とは絶縁ポイ

なぜなら
フローレンスは祖父母に会った記憶も無いし、母方の縁者にも誰一人
会った覚えがない。

父も母に一目惚れと聞いている。


「そうよ早くおやすみなさい。」
そう言う母の手には請求書が
にぎられていた。

「フウゥゥゥーーーーーーッッ!!!」
と父親の口から溜息が溢れ
出て行こうとしたフローレンスは
やはり気になった。

「やはり長女、次女の婚家に
援助をたのもうか?
何時でも困ったら援助すると
言ってくれてるし。」
父は半ば諦めたように言った。

「そしたら娘達が肩身が狭く
なりますでしょう、
可愛そうです。」
と母

「では、カールに支援して
もらうか?
税金対策をしないと土地を
没収されたら、今いる老人達は
どうなる、みんな我が
アンダーソン家に永年使えた
者達なのだぞ
行く宛ての無い年寄りを
放り出すなんて出来ない」


「でも、カールもあちらこちら
飛び回っていて・・・・・
お金の話はいいづらいわ。」

フローレンスは金策に頭を悩ませ
ている両親に何も手助け出来ない
はがゆさを感じていた。

フローレンスは、足取り重くメイドのメリーの部屋へ向かった。


「メリー起きている?
入るわよ。」


フローレンスはいつも
寝る前にメリーの肩を揉んで
あげるのが日課だ。
生まれた頃からずっと離れず
フローレンスを守ってくれた
メリーは大事な家族だ
いや屋敷にいる老人全部が家族だ

「お嬢様、何を考えて
おいでです?」

メリーは、肩を揉むフローレンスの手力が上の空なことに気付いていた。
「え?ああ、ヤバ…
何でもないワ」

「お悩みがあるのでしたら
お話くださいませ。」


「 エヘヘ ს 何でもないよメリー
きっと疲れてるからかしら
今日は早く寝るから
これでおしまいね!
おやすみ」
フローレンスは慌てながら
メリーの部屋を出た。


「ヤッパこれしか無い!」
ポスティングされたチラシをギュツ
と握りフローレンスは決心する。

ヨシ!!
街へ出稼ぎに行くぞ

街には学生時代の友人が沢山
いるし大学へ行った友人もいる。

フローレンスはお金の事情で進学を諦め花嫁修業と言い訳しつつ
実家の手伝いをして過ごした。
学歴ばかりが勉強じゃない。
私には人生の先輩が沢山いる。
年寄りの知恵は六法全書より
濃ゆい!


丁度その頃
ホースラデDーレーン国の城
メイド募集と事務募集の広告が
出ていた18歳から25歳迄
とあった。

兄様に会うかもしれないが兄様は
王室の勤め
会う事は無いのだろう。
それにメイドなら城内の仕事だし
気に病む事もないだろう。

フローレンスは計算した。
時給1300ゲン×8時間=10400
10400×25=260000
260000×12=3120000
ボーナスが出たとして
3320、000プラスボーナス
と村の収穫で得た僅かな利益を足せば税金は払える。

休みの日、別バイトすれば
自分くらいなら養える
城で稼いだお金は全部仕送りできる。
「よし!!決めた1歳くらい
誤魔化せる!」

頭で計画が経てば後は実行
お金がナイナイ言ってるより
自分で稼ぐ
人は宛にしない、私が家を守る!

降り掛かる火の粉を祓う。
フローレンスは肝だけは
座っていた様だ。

次の日
父親にフローレンスは自分の
計画は話さず
花嫁修業の為の城入り
と言って城へ入る手続きを
父親に頼んだ。

両親は寂しい気持ちはあったが
渋々了承した。

ジャジャ馬のフローレンスは
ここでは女らしくならない
なら、城で躾てもらうのも、アリだ。

子爵家の年寄り達も
花嫁修業ならばとすんなりと
受け入れて応援してくれた、コレが子爵家で暮らす自分等の為と知れば年寄り全員大反対だったろう。


自分達を責めるかもしれない。

メリーと離れるのは
寂しかったが、メリーや
家族となった使用人全員を
守る術はこれしか残されて
いない。

稼げる奴が稼ぐし、動ける者が動く
それがフローレンスの考えだ。
何人かはヨボヨポの年寄だ、だが
タダのヨボヨポじゃない!

知恵は回るし、頭のいい
年寄りなのだ!

自分で働く事を最後に気付いて
ラッキーなのだ。

このまま泥舟に乗って子爵家
全員仲良く沈むのは
嫌なのだ、皆浮き上がらせる
\\ウオオオオオオオオ////
と気合いで叫ぶ!


叫んで気持ちリセットしたフローレンスは
気を取り直して両親に直談判

「お母様、お願いがあります
兄様には、働いている事を内緒に
してください。」


「働いている事?」
フローレンスの母ルーシは
ビックリしてフローレンスを2度見
した。

「あ、ああアワアワ違います
花嫁修業に出る事をです。
花嫁修業と言ってもお給料は出ます
帰ってきたらお見合いしますし
旦那様になられる方に
尽くしたいし、それに城に務めたら婿取りに有利になる可能性もあるのでしょう。」


義兄二人とも子爵家を継がないのなら、初めからフローレンスのお相手に結婚の条件も出せる
婿養子という条件だ。

「そ、そうね・・婿養子に
なるのかしら?」
ルーシは今の今までフローレンスを嫁に出すものだと思っていた。

「フローレンス
あなたは、あなたの幸せの通りに
進みなさい。
こちらの事はお父様に
任せればいいのよ。」

.。oOうーん、任せて置けないから
私が動かないとダメなのです。
お母様、ノンビリしすぎ
もうオケツに火がついてるのよ
どうにかなるじゃなくて
どうにか꜆꜄꜆しないと行けない!
私に任せて!!

と思いつつ母のどうにかなる精神では飯がくえない。
生活出来ない
野垂れ死にが目に見えている。

と言いたいが言えない‪🙊‬

ノホホンとした母がいるからこそ
父親が奮闘するのだ!

守ってやるぞ精神!
確かにフローレンスも同じ気持ち

フローレンスはニコニコしながら
「そうですね。
花嫁修業に頑張ってきますね。
良い跡取り次いでに探して
きますよ、期待してください。エヘヘ」
と答えた。

「そ、そうね
期待しているわ。」

次は父親の所へ行って
「お父様、私がお城に入る事を
兄様にはくれぐれも内緒にして置いてください。」

書斎で仕事をしていたモーリスは
「どーしてだ?
カールがいてくれた方が
安心だろう、私達もそうだよ
フローレンス。」


「いやいや、あんなにロリコンの
兄様です。仕事に身が入らず
しよっ中見に来るやも
しれません。
わたくしの事が気がかりで
もし、お仕事が上の空になり
失敗でもしたら大変です。」

モーリスは頭を抱え唸っていたが

「そうだな
有り得る!
もし手に負えないことが
あれば・・無理をせず
帰ってきなさい。
それは約束しなさい。」

「ゞはいっ!!約束します。」

それから3日後フローレンスは
住み慣れた街を出た。

列車に乗る時、子爵家の貧相な
土地を見渡し

私が盛り返してやるぞ
今にみてろー
と叫んだ。

それにフローレンスにはやりたい
ことがあった。
メリーやメアリーマリア、アンナ
の新しい入れ歯を作ってあげたい。
トマトが硬いと言うくらい
歯茎で食うのは限界だ

黙っているがハサミでチョキチョキ
しながら食っているのを知っている。

歯が悪く、いや悪い歯さえ無い
うっポンポンの口
笑うとなんか恐い口
しかも
歯が無いから、滑舌が悪く何言ってるのかさえ?分からない!
サシスセソが発音不可
なぜなら入れ歯をー

雑種の犬に持ち逃げいや咥え逃げ
されていた。
庭の川の洗い場での事

持ち逃げされたと気付く迄数秒
ハッとして追いかけるも
足も悪いから追い付かない!
スローモーション走りで
まてぇー待てぇーと
ドッコイドッコイ杖もヨロヨロな
婆さん二人中々前に進めない

おっとっとととイテイテイテ
足が曲げ伸ばしが上手く行かない
膝をポンポン叩いてみるが
筋が引いてイタタタタ
1人、二人三脚な走りで前に行かない

メアリーと
マリアが追いつけるわけが無い‼️

1番すばしっこいメリーでさえ
追い付かないWww

洗って干していた入れ歯を
嫌がらせ見たく

ポン ポン ポンと
咥えて逃げられたのだ
一つで充分な、はずなのに3歯も
要らないはず
同じ場所に、並べて置くヤツも置くヤツだが

同じ入れ歯をかっぱらう犬も犬!
1個あれば充分なハズ。

フガフガフガフガ
カパカパカパ

おい!犬の癖に何につかうのか?
お前の歯に合うのか?

入れ歯が無いと10歳老けて見える
80なら90に見え90なら100

80、90、100はあんまし変わんないか?見た目?


しかし犬よ
日替わりで入れ歯、口にはめて
飯くうのか?
お前も歯がないんかい?
イヤイヤ、反対に食いにくいハズ!

アレアレアレ入れ歯は水につけて
置かないと駄目なハズ

なら顔を洗ってた時直ぐかっぱらったのか?なんという頭の良さ!
しかし
計算違いは人の口と犬の口は
構造が違うのだ‼️

ちょっと考え不足・・・
いや犬と思って無いのかも知れない
奴はヤッパ悪いのか?

まあ犬の返すつもりの無い入れ歯は
泣く泣く諦めるしかない。

コレクションにでもするんか?

バカヤロー
フ━━━━ッ仕方が無い‼️
分かった分かった
犬もまとめて新しい入れ歯を
作ってやる。

フローレンス様は太っ腹ナノダ!

我が敷地にいるのなら我が家の犬、
だから犬の入れ歯も特注で
それまで、犬よ、
ババさん入れ歯で頑張れ
いや、できたら年寄りに返してクレ

消毒して使えば使えるはず
入れ歯が無いと飯を食えないのだ
胃も悪くなるしフガフガ
物が食えないのは考え用じゃ命取りにもなる

必ず、最高の使いやすい入れ歯を
作るゾ!
そう決心して列車に飛び乗った。🚃
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