Say I love you狼殿下も手におえない子爵家のジャジャ馬娘のお相手選びww

妾のシーハン

🦝46




あんなに好きだったシーハンは
化粧をする事さえなくなった

「ん?シーハンって何歳だっケ?」
ふと訪れた時シーハンを見かけて
アレェ?

ハッとしてリアに気づいたシーハンは

「ちょ、ちょっと待って!」
慌てて引っ込んだシーハンは1時間
して現れた!

「さっきいたのはシーハンの
母親か?
顔って、へのへのもへじポイ
ノッペリしてたけど?

しかも肌ツヤは無いし髪もツヤがない、アレってシーハンか?どうしたんだ?22って嘘だよね
君何歳?」


「シーハン」


「化粧品か、買えなくて」


「エッ月に100ペス
(100万)入れてるだろ!」

「前は一緒に買い物
行ってくれてたから買い物
し放題だったし、お金も使い
放題だったでしょう」

「仕方ないんだ、国民の目もあり
王からも止められているし
で、化粧品代いくらだ」

「化粧水だけでも
10ペス(10万)
他のもいれたら・・足りない!
そうよ化粧品代で、もらったお金は
飛ぶわよアッと言う間よ!
女はお金がかかるのよ」


「化粧品代でって?シーハンに・・・
金そんな使ってた?」
フローレンスは月の給料で
文句も言わず、何も欲しがらず

リアは遠い昔のように思い出した。
「この鳳仙花、こんな沢山何に使うんだ?」

野菜の収穫カゴの中には
赤、白、ピンクの鳳仙花の花が
独特のいい香りを放っていた。

フローレンスはニコッと笑いながら

「綺麗でしょうコレで化粧水
をつくるのよ。」
と微笑んだ。

呆れながら呟く俺に手伝えと言う
フローレンスは鳳仙花の花を潰し
俺の爪に乗せてリバテープを貼る
時間が経つと爪が赤く色付いた

「リア、綺麗爪が長いから似合う
マニュキュアよ、女の子は
こうやって遊ぶの
化粧水だって皆に分けてしまえば直ぐに無くなるのよ!」


「へ、へぇそう・・買えば?」
リアが花の色付いた所と花のお尻を
ぷちっと分けながら呟くと

「手作りがイイノ」
そう言っていた。

秋になれば
「こんな沢山の柚子何するんだ」

「フフッこれ?良い香りでしょう
皮は入浴剤、中身はポン酢と
ゼリー、ジャムも作るの
足りないくらいよ、あ、そうそう
タネは化粧水よ!」

「へ、へぇ化粧水バッカリだな」

「作るの趣味なの」

可愛く笑うフローレンスの無邪気
な姿、そんな事を思い出した。

「私はコレがいいの!」
そう言ってたっけ!
シーハンは綺麗だったが今思うと
顔はキャンパス化粧品はアート
を書く為の道具だったのでは


「何処が好きだったのか?」
リアはシーハンを見ながら疑問に思った。夢から覚めたリアにシーハンはキツく言う。

「もう、早く前の生活に
戻してよー
ワタシもうすぐ40よ!!
側室じゃなくて王妃で頑張るワ
王妃なら文句いわれないんでしょう、
ねえリア殿下、私を王妃にして
これは決定ね!」


シーハンが40?王妃そんな話は無い
リアはシーハンを抱かずそのまま
無視して帰った。
何しに来たか分からない!
ヤル気が失せた。

シーハンのテクも経験豊富なワケも
成程納得

あの頃は
久しぶりの営みにリアは酔って
いたのかもしれない
シーハンは欲求を満たす存在だったと思いたくは無いが事実そうだった
好きだったのも事実

好きだったのは体もだが
明るくて元気で、アッチはプロ
男の喜ばせ方を知っているうえ
思いやりもあるし、そう感じていたが

違った

金回りが悪くなると我儘全開
金のむしんに王妃になると言う
確かにフローレンスとは婚約破棄


そうだ
婚約破棄になったんだ‼️

俺は馬鹿だった。
リアは現実に戻った途端フローレンスに会いたくなった、しかしどの面
下げて会いに行くんだ?
もうフローレンスは居ない・・


リアは自室の前にフローレンスの
部屋を置く程
フローレンスが好きだった事を
思い出した。

「リア殿下」


パタパタと走り寄るフローレンスを
抱きあげた日は帰らない
フローレンスが居なくなり空き部屋
になったドアを見つめリアは座り込んだ!






「よいしょっ」
フローレンスは洗濯籠いっぱいの
洗濯ものをかかえ芝生の綺麗に
刈り取られた庭に出る。

「フローレンス様
私達がやりますので、おやめください!」

横から飛び出して来たのは
リリアだった。
歳はフローレンスと同じ18歳

「リリア、様、付けはやめて
私はフツーの、ごくフツーの
18なんだから!」

「エッ無理無理無理です。」

フローレンスは祖母ケニーの
所にいた。
スカーレットも同じ敷地にいるし
会えていなかったケニーとの
時間を楽しんでいた。

他の侍女達は本家の屋敷内に移し
たが、リリアだけはフローレンス
の話相手にとケニーが手放さなかった。
侍女を1人残し後全員移したのは
フローレンスとケニーの時間を
大切に使いたいとケニーの
申し出からだった。

フローレンスもケニーの身の回り
の事をやりたかった。

そんなウィリアム、スミス邸にやって来る若い男子がいた。


「フローレンス」

「あーきたきた」
フローレンスはロレンツオを出迎える。
「あの敵倒せないの
お願い、手伝って!」


「OKOK」
フローレンスが言う敵と言うのは今
爆発的に売れているゲームの事だ
自分へのご褒美に初めて買った



のではなく。

ロレンツオが
「自分へのご褒美は
又、元気に働く気持ちを
奮い立たせる力がある」
と薦めくれた、だけど何故か
ロレンツオが買ってくれた。
18の誕生日のお祝いって言われて
甘えてしまった。


「早くやろうよ」
洗濯を干し終えたフローレンスが
ロレンツオを誘い部屋へと入って
行く。

リリアと野次馬な若いメイド達は
噂する。

「ロレンツオ様毎日来てない?」

「うん、来てる!」

「お嬢様ってリア殿下と婚約破棄
されてるんだよね!」


「あ、聞いたよ
リア殿下の浮気バレでしょ」

ソーソー
「殿下は、寄り戻したいらしいけど
これじゃあ、ロレンツオ様と
あ!!(;꒪ꈊ꒪;)))ヤベェ」


「ん?どーしタ ア!!(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)」
そこにいたメイド達の目は黒い
高級車をとらえた。
バタン
と音がして降りてきた人物は
ウワァと誰もが口に出した。


コショコショと

「噂をすれば影がさすよね」

「うわぁ今は流石にーヤバくない!
( ꒪Д꒪)…」

毎日同じ事の繰り返しのうら若き
メイド達、何か珍しい事がないか
とあら探し、女の子は噂が大好き

そこにロレンツォ殿下とリア殿下の登場に、ざわめき立つ。
格好の餌食の噂話


「リア殿下、今日はようこそ
いらっしゃいました。」
執事のルノー(60歳)が出迎える
ルノーはスミス家に仕えて30年
生真面目で(-⊡ω⊡)+細身の男性だ

「主カール スミスは
もう直ぐ戻ると連絡がありました
こちらへどうぞ」


「ああ、すまない、急に思いたってな気にする事は無い!」

メイド達は素晴らしくイケメンな
リアに目が︎💕︎💕

外が騒がしいとロレンツオが庭に
出て来た。

すると移り気なメイド達は向きを
変えロレンツオを見て
(๑ᵒ̴̶̷͈᷄ᗨᵒ̴̶̷͈᷅)✧ステキღ︎💕︎💕
そんな大注目な中

「・・・」
リアとロレンツォの目が合った

━━━━━━━💣💥━━━━━

━━━━━━バチバチ━━━━━━

睨み合う二人

そんな時カールが帰って来た。
「で、殿下おまた・・・せしま」
( ꒪Д꒪)ヤバ…
リアが来ると聞いてカールは車を
飛ばして帰って来たがまさかまさかのハチ合わせ!



「・・・」
ウッ

「こ、これはこ、れは
ロレンツォ殿下もお見えで、で
でしたかー」

カールはどうしたら良いか
分からなく立ち往生!

「何故、ロレンツオがいるのだ!」
リアはロレンツオを睨みながら言った。


「・・・実は」
カールは済まなそうな顔をして
どうリア殿下に説明しようか悩んで
いた。
するとロレンツオが口を開いた。

「カール、私が説明する。
リアよ、私はフローレンスを妻にと
思っている。

近々使いを出して正式に
結婚の申込をしたいと思っている。
リアと婚約破棄したのだから
構わないよな!」

ワナワナとリアの拳が震える。

リアに反対する権利もない!
ロレンツオもリアを睨み

「何度となくリアにチャンスを
譲った。お前だから譲っていた
しかし女を囲うとは失望した
お前に彼女は任せれない

18の誕生日さえ近くにいたのに
祝ってあげて無いだろう。」


リアはハッとして
「誕生日?」
そうリアはフローレンスの生まれた
日すら知らなかった。

「そんな奴にフローレンスは
任せれない!」

ロレンツォの一言にリアは項垂れた。
ウッ確かに・・・!!

「ロレンツオー
どうしたの?
早くしてー
やられちゃったじゃん」

プンプン膨れつ面のお嬢様はリアに
気付くと


(-ω-)ハニャ?

「い、いらっしゃいませ
リア殿下、ご無沙汰いたして
おります。
ご機嫌麗しゅう」

とリアに取って付けたような
他人行儀な
挨拶をしたのを見たロレンツオは

「あれ??
俺には、挨拶してくれたっけ?」

「え!」

「あ、俺には、
きたきた だっけ?」


「御不満?
じゃあ、たまにはご無沙汰して
下さいませ!
ロレンツオ殿下毎日毎日
良くいらっしゃいますねーダ」


「毎日?」
ロレンツオが毎日来ている事を知る
とリアの目は益々、とぎすまされた。

カールは、ロレンツオとリア
二人の仲が険悪になって行くのを
肌で感じた。

ロレンツオとフローレンスは間違い
なく距離を縮めているのは
リアにも直ぐ分かった。


振り切るようにリアはスミス家を
後にした。
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