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想いと四魔女

🦆50



AM2:00
フローレンスはウィリアム邸の
離れのケニーの家でグッスリと
眠っていた。


「オヤオヤ、お姫様は
なんて格好でオヤスミかい!」

毛布を両足で挟み横向きの顔からはヨダレが垂れパンツ丸見え!
しかし
隣にはキチンとハーフケットを
かけた黒い犬の足が˙ 🐾2本見えた
が瞬間


ハッWwwwONE
隣に寝ていたハズのドーベルマン
が起きて吠えだした
すかさずアリアが指をクルクル👇🌀
ドーベルマンのロイは目を回した!

「うー犬苦手」


とタニアが呟く!
そんな事はどうでも良いとばかりにジュリアが急かせる。

「早く、フローレンスが起きる
前に、済まさないと!」

四人はゴニョゴニョと呪文をかけ
フローレンスの意識の中に入って
行く‼️

側に寝ていた犬のロイにも
かかったらしくキュユーンと寂しい
声をだしていた。

キャンキャラキャンキャラ鳴き声
をあげる。
ワンコよ、幼少の時何があった?

犬は後々!

とジュリアが叫ぶ!

あんまりうるさく集中出来ないのでアリアとジュリアが両手両足を掴み二人がけでドアの外に連れ出した。
腹にハーフケットをかけ
ポコチンかひえないように気をつける、たしか繁殖犬だったような?
「ワンコよ、ゆっくりオヤスミ」
そう言うとフッと息を吹きかけ
楽しい夢をプレゼント

ロイの鳴き声は止んだのを
確認すると
ジュリアとアリアは部屋に戻る

フローレンスは、前の様な警戒心
が無く潜在意識にすんなりと
タニアとマヤは入り込めた。


「こんにちはフローレンス
あなたの気持ちが知りたい!」

「きもち?」


「そう、リア殿下をどう思ってる?」


「ああ、裏切り殿下?」
ゲッ!⚡ヤッパリそう来たか!
タニアとマヤは想像範囲


「いや...💦
聞きたいのは、リア殿下を好きか
嫌いかだよ。」


「好き♡
でも彼は信用出来ない!」


「じゃあロレンツオ殿下は?」


「頼りになる人
兄みたいに大事な人」


「彼と、ロレンツオ殿下と
結婚したい?」


「結婚?考えていない
大好きだけど愛じゃない!」
柔らかい虚ろな声でフローレンス
は答えた。


「でもロレンツオ殿下は
フローレンスを好きだよ」


「大丈夫!
彼は、間違えてるだけで
違うと思う。」


「うーん、ジュリア困ったね
まっぽし聞くか?」


マヤはジュリアを見て決心した
ように頷いた。


「今リアは病気だ
城へ帰って看病する気はある?」

「病気?」
虚ろな声でフローレンスは
聞いて来る。

「多分フローレンスが側にいたら
回復すると思う。」

潜在意識の中で嘘はつけない

「・・・だ、大丈夫なの?」

虚ろな声がしっかりして来た

『ジュリア、』

『うん、ヤッパリ、リア殿下を
気にしてるね。』

ジュリアとマヤ、2人はテレパシーで繋がって話をする。

『フローレンスの気持ちが分かったから
ひとまず引き上げて話
合いをしょう。』

ムニムニっと口を動かすと
ドアが開きロイがハーフケット
事浮かんでフローレンスの
ベッドにフカフカとおちた。

はみ出た犬の二本足に🐾🐾
毛布をかけて
4魔女は又壁を抜け
立て掛けて置いた帚🧹に跨り
デカイ月を目掛けて飛び立った。


空には満天の星
時折吹く季節の風に身を任せ

高く上がったり地面近くまで降り
たり又風に乗って上へ上へと
流される。

くるりくるりと回転しながら飛び
回る。

下には山や森、小さくなっていく
ウィリアム スミス邸

この美しい世界を守らなければ
4魔女は強く思った。


「行くよー
みんな〜ヒヤッホ━━━━━━!」

ビビューンビューン
4魔女は飛行を楽しみながら思う。

争いは何も生まない
卑怯と言われても打つ手はある。
マヤもジュリアもタニアもアリアも
受けた使命を果たす!

「私たちは神に選ばれた
平和をつかさどる魔女なんだから」

四人とも自分達に課せられた
使命を強く思っていた。




次の日
カフェには本日定休日と店の前に
立て看板があった。

昨日夜間飛行🧹を楽しんで
疲れているのかと思えば・・・


カフェの80畳位はあるだろうか
広い広いホールには季節の花が
ドドンと咲き乱れ
一枚ガラスの外にはラクサの木が
生い茂る、春は花、夏は青葉
そして秋に入ろうとする今は黄色い
葉がチラホラ
そう ここにも四季がある。


木々の下にはシロツメクサが一面
刈り取られ青草の匂いがする。


ホールの厨房に近いテーブルには
ここの住人が頭を揃え会議中

マヤ、アリア、タニア、ジュリア
ピットにチャールズ


「なんかロレンツオ殿下が
可哀想な気がする。」

チャールズが話出すと

「フローレンスが抱いてる感情
は、愛では無いらしいし
やはりフローレンスに対する
愛情を妹としての感情にすり替えるしかないだろう?」

マヤが頭を抱えて言うと

「仕方御座いません。
ロレンツオ殿下の姉君は、そりゃあ厳しいお方と聞きます
弟思いの、あ!!そう言えばロレンツオ様は姉君の見つけたお相手と
近々お見合いを控えて
おいでだとか聞き及びます。」

ピットは落ち着いた口調で言う


「そりゃー好都合だ!」
👏

マヤは思わず手を叩く!


「・・・でもロレンツオ殿下も
好き嫌いはあるし
マヤ、惚れ薬は反対!」

アリアが言うとタニアもジュリア
も頷いた。


「分かってるサ
モチロン…ハハハハハ」


全員の目が集まる!
『ヤッパ使うつもりだったろう!』
皆の目はマヤを見つめそう言ってる、何でもパパパパッ
と片付けたいマヤの考えそうな事だ。


「じゃあ何か良案を出して!」
マヤが言うと

「記憶抜きをしたとして
リア殿下やフローレンスには
ロレンツオに対しての記憶が
あるじゃない?
それはどうするの?」


また全員頭をかかえる。


「ヤッパ、ロレンツォ殿下の
気持ちを妹に対しての愛情と
すり替えよう
他言無用だよ。」


「アレはどうする?」

「アレ?とは」
マヤが聞くと

「リア殿下の浮気だよ。」


「えー( ̄▽ ̄;)
そこ迄は面倒見切れないよ
二人で乗り越えるしかないね!」


その日何食わぬ顔で4魔女は昼間から
魔法を使うと誰に見られるか分からないからピットの運転でスミス邸までやって来た。

スカーレットに話を通すのだが
スカーレットはなんというのか
4魔女は頭をかかえていた。

スカーレットは自分の姪を悩ませたリアを許すのだろうか?
スカーレットもロレンツオと
結ばれて欲しいと思っているはず
自分たちもそう思っている。

しかし当人のフローレンスが
リアを選んでいる・・・


いざ決行を決めた四魔女は


キャッキャキャッキャと
楽しそうに話す2人が目に着いた。

「仕方がない、スカーレット様には内緒でロレンツオ様の想いを妹みたいな愛情にすり替えよう。」

正直だけで世界は守れない!

4魔女はマヤの意見を尊重した。


「天の神様
あなたに命令されたこの世界の
平和の維持を守り
人々が平和で過ごせる地の為
想いのすり替えを致します。」


「เหจวเขขจาลมชา่จบอเจ」

晴天だった空は雨雲が張り出し
長い雨がふりだした
風も強さを増し突風が吹き荒れた

急な雨風に人々は大慌て
ロレンツオとフローレンスも
洗濯物を取り入れたりドタバタ

しかし

そんな中ロレンツオの身体から
スローモーションのように
ロレンツオの分身が抜けて行く
フローレンスは何も気付かない!
二人は大慌て中

ロレンツオの分身はフローレンスに寄り添ってフローレンスにハグをして寂しそうに、名残惜しそうに
辛そうに・・・

4魔女はそれを見て心が苦しく
なるほど辛かったが呪文は
止めれなかった。

ロレンツオのフローレンスに対する愛情の深さを、間のあたりにして心がギュッと締まる。

ジュリアとタニアは涙を流しながらも、呪文をつづけた。

4魔女ともロレンツオの気持ちを
見ているのは辛かったが
見て見ぬふりをしなければ
今、やめたらやり直しは聞かない
それで世の中がどうなるのか
彼女達は知ってる。

呪文の流れる中、分身は中々離れ
ようとはしない。
気持ちを切り離す事は諦める事
呪文と想いの戦い

ロレンツオの気持ちを思うが
割り切らないと・・・
心を鬼にして4魔女も戦う。

それから随分たって4魔女も声が
ガラガラしてきた頃
分身は夏雲のようにモコモコ浮き
上がり風に押されて消えた!


そして嵐は過ぎて気がつけば
元の晴天に戻っていた。


フローレンスの部屋から
ロレンツオが出てきた。

「ゴクッ」
4魔女は魔法で姿を消し二人を
見つめていた。

「ロレンツオ様」

ロレンツオは振り返りフローレンスの頭をゴシゴシ撫でた。

「1人で行きにくいなら
俺も行くよ、リア喜ぶぞ!」

話の内容から察するにリアの噂を聞いたフローレンスとロレンツオは見舞いに行くようだ。

そんな会話を聞いた4魔女は
ロレンツオの中にフローレンスへの思いがないことを確認した。


安心と共に妙な蟠りが胸を締め付けた。これが私達の本当の仕事と割り切るには辛いものがあった。



「おわりましたか?」
ノソノソと車に乗り込む4人に
ピットに頷く、元気の無い四人に
ピットが

「久しぶりに美桜様に
炊き込みご飯とやらをお願いして
来ました、帰ったら美桜様の
晩御飯がありますよ
ほらあの茶碗蒸しとかもお願いしておきました。」

グッタリと疲れ
四人の落ち込んだ顔も少し緩む
美桜が作るご飯は四人とも大好き♡

ピットの優しさも有難い。

ピットは最初から、
すり替えの魔法に乗り気じゃない。

から元気な、四人がこうなる事を
予想していた、ピットの心配は
的中🎯

なんだかんだ言っても長い付き合いだ。
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