明日私は死のう

あぁもうやばい
チャイムがなっちゃった
移動教室に間に合わなかった
今から行ったらきっと先生に怒られる
だから行きたくないな
少しだけサボっちゃだめかな
今回だけ
1回だけ…
保健室に仮病使って行こう



コンコン…


「失礼します…あの頭が痛くて…」
「大丈夫？あそこに座って」
熱を測ったら37.0だったため休めた
私風邪ひいてたのかな
分からない
自分のことちゃんと見た事ないから
自分の体なんてどうでもいいから
「じゃあ脈測るから腕貸してね」
あっだめ私の腕はリスカ跡があるから、、
見られちゃったら…

「えっ、、ここ、どうしたの？」
どうしよう見られちゃった
どうしよう。怒られちゃう？帰らされちゃう？
嫌だ…怖い…

ギュッ…



「辛かったね…苦しかったね…気づけなくてごめんね…」
えっ…
暖かい…

あれ。私なんで泣いてるんだろう
ここが濡れている
どうして？なんで泣いてるの？
何も苦しくないのに怖くないのに
それなのにどうして私は泣いてるんだろう
胸が苦しいんだろう
「うわぁぁぁぁーーん」
「いいんだよ。泣いて、弱音を吐いて…」
優しく抱きしめて少しだけ嬉しかった
最近誰も抱きしめてなんてくれなかったから…
私はあの後先生にちゃんとリスカをしていることを話した
どうして切ったのかは言わなかった
悪化して欲しくなかったから
そうしたら
「また切りたくなったらここにおいで。苦しくなったりとかでもいい。話聞いてもらいたい時とかでもいいから、ここに来てね」
と言ってくれて
また泣いてしまった
私が私なんかを助けてくれて
すごい嬉しかった