貴方にサヨナラを
そして調べ上げると高校より日本に帰国してきており普通の公立高校に通学していた。
「なんで家に戻さない」
「おや、知らないんですか?千家での大和さんの扱いを。あぁ、そういえば一瞬の婚約でしたもんね」
「・・・・俺の心をそんなに抉って楽しいか」
「別に楽しいわけではありませんが面白味はあります」
「おもしろがるな!」
本当に性根が悪い。
「で、扱いってなんだ」
「千家の家は結奈さんと婚約された悠人さんと絢音さんの二人の双子と大和さんがいます」
「そういえば大和と違って二人とも黒髪だ」
「・・・今更気が付かれるのもどうかと思いますが」
「おい」
「大和さんの母親、オリビアさんはイギリスの家の方なんですよ」
「ん?由美さんじゃないのか」
「由美さんは悠人さんと絢音さんの母親。イギリスへ行かれた際に御頭首が一目惚れした方がオリビアさんで大和さんを身籠られたんです」
「愛人の子なのか」
「御頭首は大和さんが2歳の時に日本へ連れてこられました。それをよく思わない悠人さんと絢音さんからはいじめられていたそうですよ」
「俺とあったのは3歳だ」
「えぇ、その婚約もオリビアさんを周囲に認知させるためのものです。東雲財閥と千家財閥、この二つをつなぐ切り札となっていたんです」
つまり俺は利用されたのか。俺はあれが初恋だったんだぞ。
「ショック受けているところでしょうが続けますよ」
「お前は慰めるということを知らねぇのか!」
「寂しさなどを紛らせて心を和わらげて楽しませるという意味です」
「それを俺に使えよ!」
「楽しませる気はありません」
「あれよ、そこは。俺の秘書だろうが」
「オリビアさんがお亡くなりになり婚約が破棄されて大和さんは海外へと送られました」
「続けんのかよ。つか、それは愛人の子っていう立場が」
「そういう意味で海外へ、オリビアさんの実家に渡したわけではありません。この辺の詳細は誰も知りえないので噂の話にはなりますが、オリビアさんを殺したのは大和さんで、その大和さんを逃がしたのがオリビアさんのご両親だそうです」
「・・・は?いや、三歳の子だぞ?」
「世界中にはそういった殺人者もおられます。大和さんを引き戻したのはオリビアさんの遺書がみつかったからだそうです」
「殺されたのに遺書?矛盾してないか?それ」
「そこは私も不思議なんですよね。初恋をこじらされて早十三年」
「いちいち入れんな」
「十三年越しに遺書が見つかるなんてことあるんでしょうかねぇ。とりあえずその遺書の内容に大和さんが無事に大人になれるように世話をしてくれという内容だったそうで、中学の時にオリビアさんのご両親、大和さんから見れば祖父母が亡くなられ一人で生活をしていたため、高校は日本へと引き戻されたそうですよ」
詳しい話は本人に聞いた方がいいか。
「直樹」
「はい」
「大和の高校への手配をしろ」
「乗り込むんですか」
「一度話してみなきゃだろう」
「かしこまりました。敵前逃亡されないといいですね」
そういって部屋を出て行った扉に思いっきりペン立てを投げつけた。その音を聞きそっと扉が開く。
「ヒステリックは嫌われますよ」
「だれのせいだ!」
「カルシウム不足ですね。煮干し食べます?」
「いらん!!」
「なんで家に戻さない」
「おや、知らないんですか?千家での大和さんの扱いを。あぁ、そういえば一瞬の婚約でしたもんね」
「・・・・俺の心をそんなに抉って楽しいか」
「別に楽しいわけではありませんが面白味はあります」
「おもしろがるな!」
本当に性根が悪い。
「で、扱いってなんだ」
「千家の家は結奈さんと婚約された悠人さんと絢音さんの二人の双子と大和さんがいます」
「そういえば大和と違って二人とも黒髪だ」
「・・・今更気が付かれるのもどうかと思いますが」
「おい」
「大和さんの母親、オリビアさんはイギリスの家の方なんですよ」
「ん?由美さんじゃないのか」
「由美さんは悠人さんと絢音さんの母親。イギリスへ行かれた際に御頭首が一目惚れした方がオリビアさんで大和さんを身籠られたんです」
「愛人の子なのか」
「御頭首は大和さんが2歳の時に日本へ連れてこられました。それをよく思わない悠人さんと絢音さんからはいじめられていたそうですよ」
「俺とあったのは3歳だ」
「えぇ、その婚約もオリビアさんを周囲に認知させるためのものです。東雲財閥と千家財閥、この二つをつなぐ切り札となっていたんです」
つまり俺は利用されたのか。俺はあれが初恋だったんだぞ。
「ショック受けているところでしょうが続けますよ」
「お前は慰めるということを知らねぇのか!」
「寂しさなどを紛らせて心を和わらげて楽しませるという意味です」
「それを俺に使えよ!」
「楽しませる気はありません」
「あれよ、そこは。俺の秘書だろうが」
「オリビアさんがお亡くなりになり婚約が破棄されて大和さんは海外へと送られました」
「続けんのかよ。つか、それは愛人の子っていう立場が」
「そういう意味で海外へ、オリビアさんの実家に渡したわけではありません。この辺の詳細は誰も知りえないので噂の話にはなりますが、オリビアさんを殺したのは大和さんで、その大和さんを逃がしたのがオリビアさんのご両親だそうです」
「・・・は?いや、三歳の子だぞ?」
「世界中にはそういった殺人者もおられます。大和さんを引き戻したのはオリビアさんの遺書がみつかったからだそうです」
「殺されたのに遺書?矛盾してないか?それ」
「そこは私も不思議なんですよね。初恋をこじらされて早十三年」
「いちいち入れんな」
「十三年越しに遺書が見つかるなんてことあるんでしょうかねぇ。とりあえずその遺書の内容に大和さんが無事に大人になれるように世話をしてくれという内容だったそうで、中学の時にオリビアさんのご両親、大和さんから見れば祖父母が亡くなられ一人で生活をしていたため、高校は日本へと引き戻されたそうですよ」
詳しい話は本人に聞いた方がいいか。
「直樹」
「はい」
「大和の高校への手配をしろ」
「乗り込むんですか」
「一度話してみなきゃだろう」
「かしこまりました。敵前逃亡されないといいですね」
そういって部屋を出て行った扉に思いっきりペン立てを投げつけた。その音を聞きそっと扉が開く。
「ヒステリックは嫌われますよ」
「だれのせいだ!」
「カルシウム不足ですね。煮干し食べます?」
「いらん!!」