落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
彼ら自慢の薬草茶は、ご両親から受け継いだ大切な財産。それが、また復活しそうで安堵した。アミュレットの収入の目途が付いているとはいえ、やはり、ここはふたりの店。
ホミとリンレンが充実していないと意味がないのである。
「じゃあこれを機に、お店の名前も変えよう! 新しく三人のお店になるんだからね」
「待って。ふたりとも、お父さんのお店の看板、残したいんじゃないの? 名前が変わったら、看板変えないといけなくなるよ?」
「大丈夫。看板は残ります。僕とホミの心の中に、ずっと。だから、いいんです。な、ホミ?」
「うんっ! お父さんとお母さん、みんなを笑顔にしたいっていつも言ってたもん。だから賛成してくれると思う」
ホミは拳を握り、力強く主張した。
本当にいいのかな? 後悔しないのかな? という私の迷いは、二人の言葉で吹っ切れた。彼らは、両親との思い出を胸に、一歩踏み出そうとしている。それは、私と兄が魔術師の弟子になる決断をしたのと同様に、未来への一歩、前に進むために必要な勇気なのだ。
「わかったわ。新しいみんなのお店、作っていこう! とりあえず名前ね……なにかいい案があれば……」
ホミとリンレンが充実していないと意味がないのである。
「じゃあこれを機に、お店の名前も変えよう! 新しく三人のお店になるんだからね」
「待って。ふたりとも、お父さんのお店の看板、残したいんじゃないの? 名前が変わったら、看板変えないといけなくなるよ?」
「大丈夫。看板は残ります。僕とホミの心の中に、ずっと。だから、いいんです。な、ホミ?」
「うんっ! お父さんとお母さん、みんなを笑顔にしたいっていつも言ってたもん。だから賛成してくれると思う」
ホミは拳を握り、力強く主張した。
本当にいいのかな? 後悔しないのかな? という私の迷いは、二人の言葉で吹っ切れた。彼らは、両親との思い出を胸に、一歩踏み出そうとしている。それは、私と兄が魔術師の弟子になる決断をしたのと同様に、未来への一歩、前に進むために必要な勇気なのだ。
「わかったわ。新しいみんなのお店、作っていこう! とりあえず名前ね……なにかいい案があれば……」