落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「はい。兄ほどではありませんが、最前線で戦う兵士の方の治療くらいは行えると思います」
「ふむ。どう思う? グラウニク」
「手紙が本物であることは確認していますので、この者の言うことは嘘ではないと思います。治癒魔術が使えるというのなら、使ってみるのもよいかと」
「そうか。お前が言うのならそうしよう」
国王陛下はグラウニクを見て大きく頷いた。ほんの二年前に来たというのに、この信用の仕方はどうだろう。と、私は驚きのあまり目を見開いた。
能力がずば抜けて優秀なのか、こう見えて実はとても人柄がよいとか?
後者であればびっくりだけど、その件について今は考えないでおこう。
なによりもまず、バーディアのために働ける、そのことに感謝しなければ。
「では、パトリシア・ロックウェル。今からすぐに働いてもらう。兵士と共に前線に赴き、任務に当たるように」
「畏まりました! 頑張ります」
「ふむ。どう思う? グラウニク」
「手紙が本物であることは確認していますので、この者の言うことは嘘ではないと思います。治癒魔術が使えるというのなら、使ってみるのもよいかと」
「そうか。お前が言うのならそうしよう」
国王陛下はグラウニクを見て大きく頷いた。ほんの二年前に来たというのに、この信用の仕方はどうだろう。と、私は驚きのあまり目を見開いた。
能力がずば抜けて優秀なのか、こう見えて実はとても人柄がよいとか?
後者であればびっくりだけど、その件について今は考えないでおこう。
なによりもまず、バーディアのために働ける、そのことに感謝しなければ。
「では、パトリシア・ロックウェル。今からすぐに働いてもらう。兵士と共に前線に赴き、任務に当たるように」
「畏まりました! 頑張ります」