落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
どこから声が? と、辺りを見回すと、窓からこちらを見ているホミたち三人の姿があった。よく考えたら、この屋敷は中庭を囲むように円形になっている。つまり、書庫の窓から中庭は丸見えだったのだ。
「まったく! ちょっと目を離すとこれなんだからっ! 王様、パトリシアお姉ちゃんは、まだ渡さないからね!」
「ふふふふ。そうか、面白い。障害があればあるほど俺は燃えるんだ。受けて立つぞ!」
窓から身を乗り出して叫ぶホミと、それに呼応して煽るヴィー。リンレンとティアリエスは、呆れたように笑い、私は恥ずかしさで頭を抱えた。一部始終を窓から見られていたなんて、いたたまれない。
でも、楽しそうなふたりの掛け合いを見ていると、そんなことどうでもよくなった。だって、私の大切なホミとヴィーが、また仲良くしてくれるなら、これほど嬉しいことはないもの、ね。
「まったく! ちょっと目を離すとこれなんだからっ! 王様、パトリシアお姉ちゃんは、まだ渡さないからね!」
「ふふふふ。そうか、面白い。障害があればあるほど俺は燃えるんだ。受けて立つぞ!」
窓から身を乗り出して叫ぶホミと、それに呼応して煽るヴィー。リンレンとティアリエスは、呆れたように笑い、私は恥ずかしさで頭を抱えた。一部始終を窓から見られていたなんて、いたたまれない。
でも、楽しそうなふたりの掛け合いを見ていると、そんなことどうでもよくなった。だって、私の大切なホミとヴィーが、また仲良くしてくれるなら、これほど嬉しいことはないもの、ね。