落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「はい、ダルシア様! ご一緒します! 諸悪の根源グラウニクを止めましょう」
全員の意思が纏まると、各々、動き出した。
ティアリエスはファルに連絡を取り、迷いの森のバーディア付近に陣を構えることを指示した。万が一、全面戦争になった時のためである。リンレンはブラウンの待つ家に戻り、事の次第を伝えたのち、ティアリエスと陣で待つ。馬を持つダルシアとアレンは先駆けてドーランを出発、あとから行く私とヴィーと王宮門前で合流する予定だ。
ヴィーと共に暗い森を抜け、バーディアへ向かう街道に出る。寂れた街道を、逸る気持ちを押さえながら行くと、やがてバーディア王都外門が見えた。
「あれ? なんでしょうか? 灯りがたくさん……」
私が指差す先には、松明の灯りが無数に揺れている。何十いや何百という数の灯りは、列をなしてどこかに向かっているようだった。
「なにかあったのだろうか。とにかく近くまで行ってみよう」
「はい」
全員の意思が纏まると、各々、動き出した。
ティアリエスはファルに連絡を取り、迷いの森のバーディア付近に陣を構えることを指示した。万が一、全面戦争になった時のためである。リンレンはブラウンの待つ家に戻り、事の次第を伝えたのち、ティアリエスと陣で待つ。馬を持つダルシアとアレンは先駆けてドーランを出発、あとから行く私とヴィーと王宮門前で合流する予定だ。
ヴィーと共に暗い森を抜け、バーディアへ向かう街道に出る。寂れた街道を、逸る気持ちを押さえながら行くと、やがてバーディア王都外門が見えた。
「あれ? なんでしょうか? 灯りがたくさん……」
私が指差す先には、松明の灯りが無数に揺れている。何十いや何百という数の灯りは、列をなしてどこかに向かっているようだった。
「なにかあったのだろうか。とにかく近くまで行ってみよう」
「はい」