落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「愛する者への贈り物を、自分がこの手で作ったという証だ!」
「あ、あ、愛する者って、ちょっと、こんなところで……」
大声で断言するヴィーを慌てて制する。みんながいるのに、恥ずかしいじゃないの! と思ったけど、辺りには誰もいない。さっきまで隣にいたティアリエスも、パティに会いにマゴットのところに行ってしまったようだ。こんな時、すぐに現れるホミもパティに夢中である。
「誰も……気にしてないようですね」
「ああ。お邪魔虫ホミが赤子に付きっ切りだからな」
「ふふっ、お邪魔虫だなんて言って、少し寂しい気がしているのではないですか? ホミとは仲良しだったでしょう?」
「まあな。だが、邪魔されない時間もたまにはいいものだ。そうだ、花冠を付けてやろう」
手に持ったままだった花冠をヴィーは私の頭に乗せた。ネコ耳が取れないようにそっと優しく。
「ありがとうございます。ちょっと照れ臭いですが……似合いますか?」
「似合う。この世の誰もお前の美しさには適うまい」
「ヴィー……」
「あ、あ、愛する者って、ちょっと、こんなところで……」
大声で断言するヴィーを慌てて制する。みんながいるのに、恥ずかしいじゃないの! と思ったけど、辺りには誰もいない。さっきまで隣にいたティアリエスも、パティに会いにマゴットのところに行ってしまったようだ。こんな時、すぐに現れるホミもパティに夢中である。
「誰も……気にしてないようですね」
「ああ。お邪魔虫ホミが赤子に付きっ切りだからな」
「ふふっ、お邪魔虫だなんて言って、少し寂しい気がしているのではないですか? ホミとは仲良しだったでしょう?」
「まあな。だが、邪魔されない時間もたまにはいいものだ。そうだ、花冠を付けてやろう」
手に持ったままだった花冠をヴィーは私の頭に乗せた。ネコ耳が取れないようにそっと優しく。
「ありがとうございます。ちょっと照れ臭いですが……似合いますか?」
「似合う。この世の誰もお前の美しさには適うまい」
「ヴィー……」