落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「そうですか……そういうことなら大賛成です! 僕とホミもお手伝いします」
「本業はいいの?」
「はい。今定期的に注文があるのは、救護所の薬草茶くらいですからね。それに、忙しくなれば、ホミが迷いの森に行く暇がなくなりますから。見張る必要がなくて助かります」
リンレンが言うと、ホミは頬を膨らませ、ぷんぷん怒りながら叫んだ。
「お兄ちゃん! あたしもう森には行かないからっ。見張らなくて大丈夫よっ!」
「はははっ。わかったわかった、信じているよ。それで、パトリシア。アミュレット作りに必要な材料はなんですか?」
「あ、うん。何色かの糸とかぎ針、かな」
アミュレットは少ない材料で出来る。でもバーディアに来る時に、愛用のかぎ針は置いて来てしまっていた。ドーランにあればいいのだけれど……。
「わかりました。それなら、なんとかなりそうです。幸いドーランでは良質な綿花を栽培しています。糸を紡ぐベテランの職人もいるのですよ」
「そう、よかった! ドーランって綿花の産地だったんだ。そういえば、ホミもリンレンも、素敵な服を着ているものね。柔らかくて着心地がよさそう」
「本業はいいの?」
「はい。今定期的に注文があるのは、救護所の薬草茶くらいですからね。それに、忙しくなれば、ホミが迷いの森に行く暇がなくなりますから。見張る必要がなくて助かります」
リンレンが言うと、ホミは頬を膨らませ、ぷんぷん怒りながら叫んだ。
「お兄ちゃん! あたしもう森には行かないからっ。見張らなくて大丈夫よっ!」
「はははっ。わかったわかった、信じているよ。それで、パトリシア。アミュレット作りに必要な材料はなんですか?」
「あ、うん。何色かの糸とかぎ針、かな」
アミュレットは少ない材料で出来る。でもバーディアに来る時に、愛用のかぎ針は置いて来てしまっていた。ドーランにあればいいのだけれど……。
「わかりました。それなら、なんとかなりそうです。幸いドーランでは良質な綿花を栽培しています。糸を紡ぐベテランの職人もいるのですよ」
「そう、よかった! ドーランって綿花の産地だったんだ。そういえば、ホミもリンレンも、素敵な服を着ているものね。柔らかくて着心地がよさそう」