落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「おう、リンレン。もちろん構わないよ。さあ、入った入った。ついでに飯も食っていけ。どうせまだなんだろ?」
「いや、それは申し訳ないので……」
慌てて遠慮するリンレンを、トネリは強引に中へと引き入れた。リンレンと手を繋いでいた私、そしてホミもあっという間に部屋に入れられてしまう。
部屋に入ると、大きなテーブルに山のような食事が用意されていた。パンに果物、魚の蒸し物。竈の前には、シチューの鍋をかき回しながら、満面の笑みで振り返るトネリの妻、マゴットがいた。彼女もクマ耳が付いた獣人で、トネリと同じく体つきががっしりしていた。テーブルの大量の食事は、夫婦ふたりでは多すぎると思ったけど、彼らの体格を考えると納得である。
クマ獣人夫妻に促され、私たちは恐縮しながら食卓につく。用意された熱々の食事をいただきながら、リンレンと私はアミュレット屋の件を詳しく彼らに説明した。
「ほうほう。パトリシアがアミュレット屋をねえ。商売になるかどうかは別として、ルルドの薬屋がまた昔の賑わいを取り戻すのはいいことだ。材料に関しては全て用意させてもらうよ。なあ、マゴット?」
「いや、それは申し訳ないので……」
慌てて遠慮するリンレンを、トネリは強引に中へと引き入れた。リンレンと手を繋いでいた私、そしてホミもあっという間に部屋に入れられてしまう。
部屋に入ると、大きなテーブルに山のような食事が用意されていた。パンに果物、魚の蒸し物。竈の前には、シチューの鍋をかき回しながら、満面の笑みで振り返るトネリの妻、マゴットがいた。彼女もクマ耳が付いた獣人で、トネリと同じく体つきががっしりしていた。テーブルの大量の食事は、夫婦ふたりでは多すぎると思ったけど、彼らの体格を考えると納得である。
クマ獣人夫妻に促され、私たちは恐縮しながら食卓につく。用意された熱々の食事をいただきながら、リンレンと私はアミュレット屋の件を詳しく彼らに説明した。
「ほうほう。パトリシアがアミュレット屋をねえ。商売になるかどうかは別として、ルルドの薬屋がまた昔の賑わいを取り戻すのはいいことだ。材料に関しては全て用意させてもらうよ。なあ、マゴット?」