落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「大丈夫、適正な価格です。でも正直、僕としては、パトリシアが心を込めて作ったのですから、この倍でもいいのではないかと思っています!」
「い、いや、それは、ぼったくりじゃない?」
「なにを言うんですか! このアミュレットにはパトリシアの想いと熱意が詰まっているんです! それだけで貴重なものなのですよ」
リンレンは珍しく力説した。普段温厚で冷静な彼にここまで言われると、なんだか認められたようで嬉しくなる。落ちこぼれの私だけれど、アミュレット作りに関しては誇ってもいいのだと素直に思えた。
「ありがとう。じゃあ、お金のことは全面的にお願いするわ」
「はい。パトリシアがアミュレット作りに集中出来るようにしますから。安心して下さい」
台帳をパタリと閉じて、リンレンが言うと、負けじとホミが口を挟む。
「あ、あたしだってお手伝いするんだから! なんでも言ってね、お姉ちゃん」
「ふたりとも……うん! 頑張って稼いで、お店をピカピカにしようね!」
決意を新たにすると、三人でがっちり手を取り合った。
ほんの数日前、出会ったばかりだけれど、確かに私たちの間には、絆のようなものがあると感じていた。
「い、いや、それは、ぼったくりじゃない?」
「なにを言うんですか! このアミュレットにはパトリシアの想いと熱意が詰まっているんです! それだけで貴重なものなのですよ」
リンレンは珍しく力説した。普段温厚で冷静な彼にここまで言われると、なんだか認められたようで嬉しくなる。落ちこぼれの私だけれど、アミュレット作りに関しては誇ってもいいのだと素直に思えた。
「ありがとう。じゃあ、お金のことは全面的にお願いするわ」
「はい。パトリシアがアミュレット作りに集中出来るようにしますから。安心して下さい」
台帳をパタリと閉じて、リンレンが言うと、負けじとホミが口を挟む。
「あ、あたしだってお手伝いするんだから! なんでも言ってね、お姉ちゃん」
「ふたりとも……うん! 頑張って稼いで、お店をピカピカにしようね!」
決意を新たにすると、三人でがっちり手を取り合った。
ほんの数日前、出会ったばかりだけれど、確かに私たちの間には、絆のようなものがあると感じていた。