信じていた···疑う事も··なかった
こんばんは

「こんばんは。」
テーブルに座り
楽しそうに話している
二人に声をかけてから
私は友人達の元へ行く。

男性は、顔を上げ·····
  驚きで口があいたまま
女性は、そんな男性にびっくりしている。 


友人達は·····

「いいの?」
「大丈夫?」と。
私は二人を見てから頷いた。

私の事なのに
悲しい顔をしている二人に
心が温まる。

「気分悪いから店変えよう。」
と、友人。
「本当にね。よくやるわよね。」
と、もう一人の友人。

私達は、入ったばかりだが
レジでスタッフの人にお詫びをして
お店を後にした。

二人のテーブルの横を通るが
私達は、二人に目を止める事は
なかった。

お店から外に出ると
「沙良(さら)、待って。」と。
先程、私が声をかけた男性

「邪魔してごめんなさいね。
あなたは、ゆっくりしていいのよ。
さぁ、どこに行く?」
と、男性を切り捨てて
友人二人へと訊ねると

「行ってみたいお店があるの。
そこへ行っても良い?」
と、一人の友人に言われて
私ともう一人の友人は
「「行こう。行こう。」」
と、歩き出す。

まだ、私達の近くにいた男性が
「サラ···」と、言っていたが······

私達は、そのまま歩き始める。
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