信じていた···疑う事も··なかった
動き出す①
沙良は、今日の出来事を
四人に話した。
茉優は、だいたいはわかっては
いるが。
時任先生は、早急に動きますと
言ってくれた。
もう無いとは·····思うが·····
北山さんの行動が読めないから
正直、怖いと思う部分があった。
凛も大雅さんも心配してくれたが
茉優が同じ職場にいる事で
少し安心もしてくれた。
••凛 ❨茉優❩••
高木君が、まさか沙良を裏切るなんて
考えもしなかった。
正直、茉優と二人で悩んだほどだ。
私は、一度 高木君が女性といるのを
見ただけだが。
大雅は、接待を伴い
色んなお店に行く
それにホテル内のレストラン等も
視察や勉強にもでむく
県外もしかり。
その中で、何度も
同じ女性と一緒にいる高木君を
見るのはおかしいと。
凛の大事な友達の旦那さんだから
軽はずみな事は言いたくない。
と、言っていたが。
もし、万が一と思い
話してくれた。
私も心配になり沙良に直接話した。
茉優にも一部だけ話していた。
だが、私も茉優も高木君が
本当に沙良が大好きで
沙良の為なら何でもやる
みたいな人だったから。
間違いであって欲しいと思っていた。
だが·····
「明日、〇〇〇〇レストランに
二人が行くみたいなの。」
と、沙良から。
どうして、沙良がわかる所から
予約なんかするのよ!
と、怒りが湧くが····
自分達が一緒に行くから
沙良も自分の目で確かめて見て
と、茉優と。
沙良は、私達より
高木君の事が間違いであって欲しい
と、思っているはず····だから
あんなに沙良。沙良。と
言って沙良を大事に大切に
していた高木君だから。
だが·····
二人を目にした沙良が
息を飲むのがわかった。
二人のとこに行き
怒鳴りつけて殴りたい
気持ちだった。
人は、こんなに簡単に
裏切れるものなんだと思った。
あんなに愛していても
大事に大切にしていても。
私は?私達は大丈夫なんだろうか?
と、大雅を思う。
大丈夫。
絶対ない。
とは····決して言えないし
わからない。
私は、大雅にそのことを伝えた。
沙良を心配しながら
自分達の事を考える事に
情けなかった。
「凛。当たり前だよ。
凛も大雅さんが大事で大切で
失いたくないんだから。
高木君さえ、あんな事しなかったら
こんな思いしなくて良かったのに。」
と、茉優は言ってくれた。
本当に私の大好きな友人達。
大雅は、
「ありえないと、はっきり言える。
どれだけ長い間、近くにいると
思っている。
だが、凛が不安に思う事は
理解できるが。
それは、俺も同じだろ?
だから、二人でお互い
離れずに生きて行こう。」
と、言ってくれた。
そうだ。
私だけが思うわけじゃないのだ
と、改めて。
私は大雅が好きだ。
大雅以外とはあり得ないし
考えられない。
それなら、見えない先を心配するのでなく
大雅を信じて生きて行こう。
茉優にも沙良にも
幸せになって欲しい。
そして三人でいつまでも
共にいたい。
そう、願う凛だった。