信じていた···疑う事も··なかった
ある日④

染谷の話は
結城や茉優、凛に
涙をもたらせた。

沙良の気持ちを思うと
どうして良いのか
わからない三人だが

大雅が
「沙良ちゃんに見せたら。」
と、言った。

そんな簡単に?
と、声もあかるが

「沙良ちゃんが何も
本当に思ってなくて
ずっと独身で仕事に
生きるなら
それはそれで良い
違うなら?
見せて上げたら。
染谷さんに話が来たのも
何かあるのかもだし。」
と、言った。

染谷も
あのホームページは
沙良が手を加えてくれた事を
話して聞かせた。

五人は腹を括り
何かあったら
全面的に沙良支えると
誓いあった。

凛と茉優は、まず
沙良の両親にことの経緯を
説明して許可を得た。

最初、ご両親はかなり心配
されたが
デザイン帳やデザイン画を
見せると涙を流された。

その上、離婚して
未だに一人で生きる沙良が
心配でたまらなかったから
自分達も全面的に
協力すると言ってくれた。
< 36 / 53 >

この作品をシェア

pagetop