信じていた···疑う事も··なかった
そんなある日①
「美佳さん?」
「そうよ。覚えてる?」
「もちろんですよ。
染谷係長は、お元気ですか?」
「うふっ。もう係長ではないけどね。
元気よ。
沙良ちゃんは、どう?
忙しい?」
「いいえ。ぼちぼちです。」
と、話していると
「そういえばね。
先日素敵な家を
うちのが建てたの。
とても温かみのある
凄く素敵な家を。
それを沙良ちゃんに見て欲しいな
なんて、妻の惚気。」
と、笑いながら話す美佳に
「是非。みたいです。
染谷さんの建てる物には
本当に温かみや
染谷さんの優しさが
入るから不思議なんです。
美佳さん、ありがとうございます。
伺って良い時間等が決まりましたら
ご連絡頂けますか?」
と、話して沙良電話を切った。
染谷のことだが
沙良は、とても嬉しくて
楽しみだった。
その日、飛鳥建設は
創立記念日で休みになり
この土曜日に
沙良は、染谷の元へと
訪れた。
沙良は、鎌倉が好きだ。
たまに息抜きにも来る。
染谷と美佳とランチを食べてから
高木の家へと向かった。
高木には、事前に見せて
頂きたい事は了承を得ていた。