信じていた···疑う事も··なかった
そんなある日③
「お呼びしました。」
と、染谷さんの声と
共に大きな窓のブランドが上げられた。
庭に佇み家の中を見ている
高木
高木の目にも
涙が溢れている。
沙良の姿が見えたのだろう。
ボロボロと涙を流す高木。
また、沙良も高木を見つけ
涙を流している。
五人は、何も語らずに
高木の家から外に出た。
五人は心配だが
染谷の会社に戻り
美佳の料理を食べながら
一息を取る。
取り敢えず気になるが
結城と茉優
凛と大雅は
鎌倉のホテルに予約して
そちらに移る。
染谷は、気になり
何度か足を運ぶが
二人は、家の中と外にいた。
やはり·····無理なのか······
と、思うが
こればかりは他人は
踏み込めない。
もう一度だけと、
夜9時に
もう一度高木家へと
家には灯りが点り
ダイニングリビングの
ソファーに座り
テーブルを見ている
二人の姿が見えた。
思わず車の中で
ガッツポーズをする。
みんなに報告はするが
みんなだとてわかっている
それが全てではない事を
それでも嬉しかった。