信じていた···疑う事も··なかった
美佳①

その日は、美佳からランチに
誘われて沙良は、
鎌倉では無く京都に来ていた。
「美佳さん、京都は?」
「うん。学生の時にね。」
「良い所ですね。
料理も美味しいし
建物も素敵。」
「そうでしょ。
これは、良がデザインしたの。」
「えっ、染谷さんが?!」
「うん。高校の時にね。」
「あっ、そう言えば
染谷さんが冗談ぽく
俺は公家の出なんだぞ。
と、言ってました。
あれって冗談じゃ、ナイ?」
「うふっ、そんな良いものかは
知らないけど。
京都出身なのよ。」
と、美佳さんと話していると
「わぁ。美佳さん。
いらっしゃい。
遠くから、わざわざすみません。」
「翔子ちゃん。
お久しぶりね。変わりない?」
「はい。変わりないですよ。
美佳さんも良さんも忙しいですか?」
「う〜ん。良は忙しいのかしら。」
と、微笑みながら話す美佳さん。

こちらは、良さんの幼馴染さんの
お店で、今は娘さんが
ご主人と切り盛りしている
と、教えてくれた。

翔子さんと呼ばれる女性は
強い意志と優しさを兼ね備えて
とても生き生きしている。

ご主人が作り出す料理も
美味しくて全て完食した。
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