信じていた···疑う事も··なかった
美佳③

「ねえ、沙良ちゃん。
亡くなられたら
文句が言いたくても
言えない。

だけど生身の人間なら
何度も文句を言って
喧嘩をしても
いいじゃない
たまには殴りあいも
だって生きているのだから。

私ね。正直まだ不安があるの
そんな時はあの人に黙って
翔子さんのお店に足を運ぶの
美味しくて負けちゃうんだけどね。
何に対して戦っているのかさえも
わからないのに····ね。」
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