信じていた···疑う事も··なかった
新たな命①
年末年始は、二人だけで過ごした。
高木家も大山家からも
年を越してからで良いと
言って貰えたから。
早都は、アパートを引き払い
沙良もマンションから
引っ越した。
二人は、嘘のように
穏やかな日々を過ごしていた。
早都は、こよ無く沙良を
溺愛し
沙良もまた、早都を大切にしていた。
「沙良、身体が冷えちゃうよ。」
と、大きなブランケットを
抱えて現れた早都に
「だって。」
と、甘えて手を伸ばす沙良
そんな沙良をブランケット事
抱き上げて
沙良の好きなソファーに
腰掛ける早都。
「良い子にしていたの?」
「う〜ん。どうかな?」
と、沙良が、答える度に
沙良の顔にキスをする早都
沙良は、間もなく出産を迎える
高齢出産にかからなくもないが
大事を取って仕事をセーブ
している。
二人ともとても楽しみに
している。