信じていた···疑う事も··なかった
お出かけ
今日は、四人でお出かけをする。
凛や茉優と
二人のお子たちと買い物をする。
ご主人たちは、仕事や
書店で時間を潰すらしい。
「早都は、手帳を買いに
行ってから本屋さんにいるよ。」
と、言った。
みんな思い思いにバラバラになり
時間が来たら
近くのカフェに集合となった。
沙良達も買い物を堪能して
待ち合わせのカフェに
移動する時
凛の子供がトイレと
言い出して
一つ中の通りにコンビニが
あったよね
と、話になりそちらに向かう。
沙良は、早都に
そうラインした。
歩いていると
沙良の足が止まった。
みんなは、ん?と
立ち止まる。
そこへ
「茉優ちゃん。
すみません。
升麻と瑛宇を」
と、言って早都は
沙良の元へ行き
沙良を抱きしめる。
沙良は抵抗していたが
早都は、沙良を、抱きしめて
何度も、何度も、キスをしている。
沙良は、そんな早都の胸を
叩きながら
首を振っていた。
だが、早都は手を緩める事無く
抱き締め続ける。
時間にしてどの位
過ぎたのかわからない
早都は、沙良を抱き締めて
深い深いキスをした。
そのキスに沙良の
力は抜けて早都に寄りかかる。
しばらくして
凛と茉優の手配で
沙良達はタクシーで
鎌倉へと帰って行った。
そう、あの場所は
「こんばんは。」
の、レストラン前だった。
もう、誰の頭にも
忘れ去られている事だと
想っていたが
沙良にも
早都にも
どこかにあったのだろう。