信じていた···疑う事も··なかった
愛されていると
凛は、幼馴染の恋人がいる。
海堂 大雅
( かいどう たいが )さん
私達より、三歳年上。
茉優は、まだ本気な人に出会えてない
とか····
三人の中で一番初めに結婚した、私。
二人とも結婚式にも出席してくれた。
そんな私達だが·····
結婚して四年目に
私のデザインした住宅が
最優秀賞を頂き
仕事が、一気に忙しくなって
それまで一緒の寝室に寝ていたが
夜中に帰る日が多くなり
早都が目を覚ます毎日で
私達は、話し合って
寝室を分けた。
早都は、
「大丈夫だよ。」
と、言ってくれたが
目の下に隈を作って言われても
それに 私も早都に気を使わなくて
済むから楽だと思った。
だが、お休みの前の日や
休みの日は、
どちらからともなく
一緒にくっついて過ごしていた。
大型連休には、旅行に行ったり
お互いの実家に行き
親孝行して過ごしていた。
30歳を過ぎたら子供も欲しいね
と話し合っていた。
私達は、二人で話して、
色んな事を二人で決めてきた。
私は、そんな早都が
大好きで愛していた。
早都も同じ気持ちだと·····
······思っていた····めでたい····私·····
水曜日は、ノー残業デーの早都の職場。
だから、次の日に仕事が溜まっていて
と、木曜日に残業をするようになった
早都。
昨年、係長になり
仕事も忙しくなったのだろうと
思っていたが·····
凛と凛の彼氏の大雅さんが
女性と一緒にいる早都を
何度か見かけたらしい。
はじめは、ん?って感じだった。
早都が私を溺愛しているのを
知っていたから
珍しいな位だったらしい。
でも、大雅さんも早都の顔を
知っている。
早都は、大雅さんを知らないけど。
それからも何度か、
大雅さんがレストランで
見かけたらしく。
同じ女性だし、おかしいのでは?
と、私に知らせた方が良いのでは?
と、心配してくれたみたいだ。
まさか·····と、半信半疑の私は
ほんとに呑気な奴だった。
数日後に
早都が携帯を置いたまま
お風呂に入っていた時
ラインが来て
ちらりと見えたのは
《昨日は、ありがとうございました。
とても、楽しかったです。
また、連れて行って下さい。》と。
頭を鈍器で殴られたようだった。
振り返れば·····
ここ半年 毎週木曜日は、
帰りが夜中近い早都。
食事も取らずに
朝、私が食べていた。
それでも、疑っていなかった
本当にバカだ。
家のパソコンを開いて見ると
検索の後が······
開くと沢山のレストラン
県外まである。
予約をした後も
私が土日仕事の時があったから
この土日の予約は、その時だろう。
私は行った事が··ないから。
そういえば·····
立て続けに住宅のデザインが入り
帰ったら、そのまま眠りに着く日々が
続いていた。
早都と触れ合ったの····は····
一番最近?····いつ·····?キスは?
これでは、子供なんか······
できるわけ····ない·····
早都には、都合良かったのかな·····
早都が私の側にいてくれているのが
あたり前になっていた。
だから、早都を軽視していた?
そうなのかな?
自分ではそんは事は
考えても····なかった·······
仕事も充実
家庭も何ら不満もない
大好きな早都がいて
そう思っていた。
本当に。
まさか·····
こんな···ふうに·····なるなんて····