信じていた···疑う事も··なかった
もう大丈夫
帰宅してから
心配する子供達を
安心させて
美佳さんにお願いした。
早都は、ソファーの上で
ブランケットに包み混んだ
沙良を抱きしめる。
沢山のキスをしながら
何時間も。
何度も「愛している。」
と、囁く早都に
終いには沙良が笑いだして
「もう三桁 越したよ。」
と、言うと
「そんなんじゃ足らないよ。」
と、真顔で言う早都に
沙良自らキスをした。
もう、大丈夫。
沙良はそう思った。
自分さえも頭になかった
あの場所
ただラインしただけなのに
駆けつけてくれて
抱き締めてくれた早都に。
もう、一点の疑いも
なかった。
それからも
大好きな早都と
可愛い子供達と
優しい親友達
いつも見守ってくれる
結城課長や大雅さん
背中を押してくれた美佳さん
ヘタレだとわかった染谷さん
大切な人
大切な仲間を大事に
大事にしながら
沙良は、生きて行った。
いつまでも願うばかりでなく
努力して頑張る事にも
力を入れた。
全ては、早都と共に