広村空の犯罪日記
「そこの人、もしかして"佐藤美音"さん?黒のTシャツにジーパンの人。」
佐藤美音。
それは俺のハンドルネーム。
るるが来たのか?
「え!」
警察!?
なぜだ!?
なぜここにいる?
「あれ? お前どこかで……。あ、広村空じゃね?」
こいつ、なんで俺の本名知ってるんだよ。
ん?
もしかして……。
「お前、山村早太か?」
「そうだよ。」
「なんで早太が警察に? お前は俺と一緒にだましやをしてたはずだろ?」
「そうだ。たしかに俺はお前と一緒に仕事をしてた。でもな……。」
早太はゆっくりと自分の話をしだした。