死亡フラグと危険な婚約者の殺し方〜転生したら殺される運命の悪役令嬢だったので殺される前に殺します〜
しっかし、この父嫌いは嫌いだけど今世の私においては大事なキーマンなんだよね。
なんせこの家で一番偉いのはお父様だ。
婚約破棄の一番近道だし、婚約破棄が無理でも味方につければ処刑を止めてくれるかもしれない。
いわゆる最後の砦。
なんとかこの父から信頼と好感を勝ち取らねばならない。
でもどうすれば……?
現状お父様からの好感度はゼロというより最早マイナス……。
ちょっとやそっとじゃ好感度は上がらないよねぇ。
「……聞いているのか」
色々と考え込んでいたせいでお父様を無視してしまっていた!
まずい、これじゃただでさえマイナスな好感度が更に下がる……!
「聞いております。婚約破棄のことですよね?」
「あぁ、そうだ。言うまでもないが婚約破棄は何があってもしない」
でしょうね。
わかってましたとも。
「第一、ヴィルフリート王子と結婚したいと言ったのはお前だ。口に出したのなら最後までやり通すのが筋だろう」
ぐっ……正論。
「ですが……!」
「異論は認めない。王家との結婚を甘く見るな」
お父様はぴしゃりと言い放つ。
聞く耳持たず……。
娘よりも権力を選ぶ父のことだ私の命が危ないと言っても揺らがないだろう。
どうしたらいいの?
私は頭の中で必死に前世の記憶を手繰り寄せる。
確か父に嫌われている主人公が好感度を必死に上げて幸せを掴むマンガがあったはず。
なんだっけ、えーっと……。
なんせこの家で一番偉いのはお父様だ。
婚約破棄の一番近道だし、婚約破棄が無理でも味方につければ処刑を止めてくれるかもしれない。
いわゆる最後の砦。
なんとかこの父から信頼と好感を勝ち取らねばならない。
でもどうすれば……?
現状お父様からの好感度はゼロというより最早マイナス……。
ちょっとやそっとじゃ好感度は上がらないよねぇ。
「……聞いているのか」
色々と考え込んでいたせいでお父様を無視してしまっていた!
まずい、これじゃただでさえマイナスな好感度が更に下がる……!
「聞いております。婚約破棄のことですよね?」
「あぁ、そうだ。言うまでもないが婚約破棄は何があってもしない」
でしょうね。
わかってましたとも。
「第一、ヴィルフリート王子と結婚したいと言ったのはお前だ。口に出したのなら最後までやり通すのが筋だろう」
ぐっ……正論。
「ですが……!」
「異論は認めない。王家との結婚を甘く見るな」
お父様はぴしゃりと言い放つ。
聞く耳持たず……。
娘よりも権力を選ぶ父のことだ私の命が危ないと言っても揺らがないだろう。
どうしたらいいの?
私は頭の中で必死に前世の記憶を手繰り寄せる。
確か父に嫌われている主人公が好感度を必死に上げて幸せを掴むマンガがあったはず。
なんだっけ、えーっと……。