私たちの笑顔
和明はまた何かを察した。


私「いないよ…。私、おろしたんだ…」


今にも泣きそうな和明の目…


和明「避妊…しなかったの?」

私「そんなことできる状況じゃなかった…。無理矢理押し倒されたんだよ…。偶然街中で再会して…中学三年生の時…レイプされた…」


昔の記憶がどんどん胸を締め付ける…


和明「そうだったんだ…。なんで元カレは今頃現れたわけ?」

私「悪性の肺ガンになっちゃったんだって…。私が妊娠したことを告げた時、お金を投げ付けられて二度と俺に関わるなって言われた。それから一切そいつには逢ってない。最近アキの仕事場にきてさ…私に話があるって言われて…死んだら赤ちゃんと同じ骨壷に入れてほしいって言われた…」
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