私たちの笑顔
このまま和明の彼女でいちゃだめだ。

私なんて…最初っから彼氏を持つ資格なんてない。

綺麗な恋愛なんて無理だったんだ…


「別れよう…」


思い詰められた私の口から出た言葉…

自分から別れを切り出すしかない…


「えっ…今なんて…?」

「ごめん…和明のためだから…」


夢中になってファミレスを飛び出した。


これでいいんだ…

私からは一生切り離せない過去と過ち…

ずっと背負ってかなきゃいけない。

誰よりも重い荷物…

誰かに背負わせちゃいけないんだ…


溢れる涙を止められず、泣きながら家へ帰った。
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