私たちの笑顔
今すぐにでもこの空間から逃げたしたい気分…


授業終わって、すぐに教室を出た。

プリントの整理は家でやればいいや…

鞄の中は無理矢理詰め込まれたプリントでごった返している。


とにかく速いペースで歩いた。

和明から少しでも離れたくて。

だけど、和明の歩くペースにはかなわなかった。


「由美!待てよ!」


その声にギクッとした。

怖くて後ろを振り向けない。


「なぁ…ちょっと話しよ?」


話すことなんて何もないよ…?

もう…別れたんだから。

うちらは恋人じゃないよ…?

「こっちこい!」
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