私たちの笑顔

運命

「か…和明…」


机に並べられたプリントを目の前に、ホッチキスを持って何か作業している。

和明以外には誰もいない。


つまり…

二人きり。


和明と二人きりになるなんて…別れた日以来だ…


「お…おぅ…」


ホッチキスをテーブルに置いて、挨拶してきた。


「な…なんかやってたの?」


動揺を隠しきれない私は震えた声で聞いた。


「あ…一年生の勉強会の資料まとめてて…」


そっか…

和明って今年から一年生の指導係になったんだっけ…


「由美は?何やってんの?」

「教科書忘れちゃって…」
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